「おれは “海賊王”になる男だ!!!!」
「…おれは お前を… 越える男だ…!!!」
「お前がどこの誰だろうと!!! おれはお前を越えていく!!!!」
「…おれには 強くなんかなくたって 一緒にいて欲しい仲間がいるから………!!」
「おれが誰よりも強くならなきゃ そいつらをみんな失っちまう!!!」
「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が 海賊王だ!!!」
「海賊王に おれはなる!!!!」
概要
本作の主人公。
「大海賊時代」という海賊や冒険者が隆盛を極めた時代に生まれ、「ひとつなぎの大秘宝」を見つけて“海賊王”になることを夢見る少年。
幼い頃、海の秘宝とも呼ばれている悪魔の実の一つ「ゴムゴムの実」を食べたことで、体のあらゆる部位が伸縮自在の全身ゴム人間となるが、その代償として海に嫌われ、一生泳げない体になってしまった。
とはいえ、幼少期より元々カナヅチだったので、ほぼ実害は無い。
17歳にして一人で大海原へ旅立ち、行く先々で仲間を集めながら、果てしない海を航海することになる。
現在は、10人の船員からなる「麦わらの一味」の船長にして“麦わらのルフィ”の通称で知られる15億ベリーの賞金首であり、更には、彼を慕う構成員およそ5600人からなる「麦わら大船団」の大頭でもある(本人は否定的である。)。
その影響力は大きく、これまでクロコダイル、モリア、ドフラミンゴといった王下七武海の撃破、司法の聖地エニエス・ロビーの陥落、大監獄インペルダウンの大脱獄、さらには四皇“ビッグ・マム”との一連の抗争など、世界中で起こった様々な騒動の主犯格として、世界政府、海軍もその存在を危険視している。
世間では、ビッグ・マム海賊団との抗争で生還しつつ、同海賊団に甚大な被害を与えたことから、『ビッグ・マム海賊団に事実上、勝利した』として、「5番目の海の皇帝」と報じられるに至った。
プロフィール
本名 | モンキー・D・ルフィ |
---|---|
CV | 田中真弓、高乃麗(OVA『倒せ! 海賊ギャンザック』) |
異名 | 麦わらのルフィ |
家族 | モンキー・D・ドラゴン(父)、モンキー・D・ガープ(祖父)、ポートガス・D・エース(義兄)、サボ(義兄)、カーリー・ダダン(育ての親) |
所属 | 麦わらの一味船長、麦わら大船団大頭 |
所属船 | ゴーイング・メリー号→サウザンド・サニー号 |
懸賞金 | 3000万ベリー(アーロン撃破後)→1億ベリー(クロコダイル撃破後)→3億ベリー(エニエス・ロビー壊滅後)→4億ベリー(新世界編時)→5億ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→15億ベリー(WCI脱出後) |
出身地 | 東の海 ドーン島 ゴア王国 フーシャ村 |
年齢 | 17歳→19歳 |
誕生日 | 5月5日 |
身長 | 91cm(7歳時)→172cm(超新星編)→174cm(新世界編) |
星座 | おうし座 |
血液型 | F型 (現実におけるB型) |
好きな食べ物 | 肉全般、ワニ肉(7歳時) |
嫌いな食べ物 | ある店のチェリーパイ(何となく) |
得意料理 | 生肉のお皿のせ |
趣味 | 冒険、宴 |
入浴頻度 | 週に1回 |
就寝・起床時間 | 眠くなった時 – 目が覚めた時(5時間くらい) |
イメージ動物 | サル |
イメージナンバー | 01、56(ゴム) |
イメージカラー | 赤 |
ニオイ(チョッパー談) | 肉のニオイ |
家族に例えると | 四男 |
イメージ国 | ブラジル |
都道府県に例えると | 沖縄県 |
職業に就いていたとしたら | 消防士 |
イメージ花 | コスモス、ヒマワリ |
肩書き | 最悪の世代、5番目の「海の皇帝」 |
夢 | ひとつなぎの大秘宝を見つけて海賊王になること、大物になってシャンクスとの再会を果たすこと |
悪魔の実 | ゴムゴムの実(超人系) |
イメージマーク | 麦わら帽子を被ったドクロ |
一人称 | おれ |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
弱点 | 海(カナヅチ)、斬撃、騙しや催眠術(単純な性格のため) |
キャラソン(ソロ) | 『WANTED!』『Holy Holiday!』『We are Here!』『Every-one Peace!』『Live today!』『ONE-WORLD 〜世界の皆さんコンニチハ〜』『始まりの宝石』 |
WT100 | 1位(1,637,921票) |
容姿
ボサボサの黒髪と三白眼、白い歯をむき出しにした晴れやかな笑顔が特徴の少年。
左目の下の頬に切傷跡(自分の度胸を示すために付けた。)があり、第1部終盤では頂上戦争での瀕死の重傷により、胸の中央にX字型の大きな傷も負っている。
衣装は基本的に動きやすい服装を好み、特に夏服のような軽装であることが多く、半ズボンと草履をよく着用している(いつも半ズボンなのは本人曰く「ポリスー」であるとのこと。)。
但し、冬島のような極寒の地域では流石に厚着になったり砂漠の国では日除けのコートを羽織るなど、環境に合わせて様々な衣類を着用している。
彼のトレードマークであり、通称にもなっている麦わら帽子は、幼い頃に出会った赤髪海賊団の船長“赤髪のシャンクス”から譲り受けた物で、いつか海へ出て再会したときに返す約束を交わしている。
そのため、ルフィにとってはこの帽子はどんな財宝にも代えられない一番の宝物であり、他者に軽々と触られることを極度に嫌っており、時には普段から想像できない剣幕で怒りを顕にしている。
そのため、彼が正念場で帽子を預けるのは、その相手への信頼の証でもある。
性格
一人称は「おれ」。
一言でまとめるなら「普段はお調子者だが、いざという時は頼れる熱血漢」。
底抜けて明るく豪快な楽観主義者。
幼い子供がそのまま育ったような気質の持ち主であり、「海賊は自由」という言葉をまさに体現するかのような奔放な性格。
非常に好奇心旺盛でもあり、良くも悪くも思い立ったら考えるより先に行動を起こすタイプ。
旅先では自ら問題を起こすことが多々あり、仲間たちから叱責される(酷い時には顔面が腫れ上がるまでタコ殴りにされる。)こともしばしば。…船長なのに。
思考回路も極端であり、理論的な話は苦手。
そのため、行く先々で出会う不思議な生態系や現象についてナミやロビンなどから説明されてもイマイチ要領をつかめず、最終的には「不思議○○ってことだな!」と強引な解釈で納得していることが多い。
他人を疑うことも知らず、よく相手の嘘もあっさりと信じてしまう。
こうした気質故か、催眠術を使用する相手との相性は非常に悪く、毎度のようにその術中にハマってしまっている。
また、他人の顔を覚えるのも苦手な節があり、相手の偽装にまんまと騙されたり、特徴の一部が似ているだけで勝手に知人と勘違いすることもしばしば。
逆に、彼自身も嘘を付くのがかなり下手であり、隠し事をしても露骨なほど表情にあらわれるし、ちょっとしたブラフで口を滑らせてしまうことも。
直情的で安い挑発を買ってしまうことも多く、中には自身への直接的な罵倒ではなく、自らを「チャンピオン」と誇示するジーザス・バージェスや、海軍大将の“青キジ”に問答無用で挑もうとしたこともあった。
権力や武力を振りかざして弱者を虐げるタイプの人間をとくに嫌っており、こうした相手には立場など関係なく殴り飛ばすことも多い。
極稀に、仲間同士のいざこざをまき起こすこともあり、ウイスキーピークでは敵の口車に乗せられてゾロと本気の勝負を展開し、ウォーターセブンではメリー号の進退についてウソップと大喧嘩し、彼が一味を抜ける事態にまでなったこともあった。
普段こそこうした自分勝手な気質が目につく一方で、仲間のことは非常に大事に思っており、たとえ過ごした時間が短かろうと、仲間のためならどんな危険にも身を投じる心の強さを併せ持つ。
また、夢や理想ばかりでなく、厳しい現実を直視し向き合う責任感の強さも内に秘めている。
感情的に行動した後も、自分が間違っていたと分かれば、その非を認めて素直に謝罪することもある。
その他の特徴
人並み外れた身体能力と成長性
ゴムの体質もさることながら、幼い頃から祖父から「強い海兵にするために」山でみっちりシゴカれて育ち、中期からは山賊のダダン一家に預けられた経緯から、山で巨大な野獣を狩ったりなど、ある程度のサバイバル生活には精通している。
…はずなのだが、その実かなりの『考えなしの不器用者』でもあり、得体の知れないキノコを無闇に口に運んで大事になったり、料理をさせれば破滅的な味のものが拵えられたりしたこともあった。
こうした山での生活と義兄たちとの修行の成果か、基礎体力は人並み以上で、ケンカの腕はめっぽう強い。
だが決して常勝不敗というわけではなく、ときには一人では切り抜けられない危機に瀕することもあり、とくにカナヅチという体質から水中では完全に無力化してしまうため、危うく溺死しかけることもしばしば。
その都度、仲間や周囲の人物に助けられている。
“偉大なる航路”に入ってからはクロコダイル、クザン、バーソロミュー・くま、マゼラン、頂上戦争、シーザー・クラウン、ビッグ・マムらとの戦いで幾度も敗北や失敗を経験している。
しかしそれらは、ルフィにとって更に上を目指すきっかけとなり、再び相手に挑むときには失敗から学び策を練ったり、自己を見つめなおして新たな成長をしている。
それゆえ、日進月歩の勢いで強さが進化するといっても過言ではなく、大きな可能性を秘めている。
またシャボンディ諸島に入る前後で”覇気”に目覚め、ある事件以後、レイリーの下で修業を積んでその成長に拍車をかけている。
「頭より先に体が動く」タイプ
典型的な「頭より先に体が動く」タイプで、見たままの感想や咄嗟に思いついた事などをストレートに口に出したり即座に実行に移したりする。
初対面の人には見た目などから咄嗟に思いついたあだ名を付け、相手や関係者にどう思われようとも呼び方を貫く。
一回り以上年上の男性は軒並み「おっさん」呼ばわりである(一応本名はそれとなく覚えている場合が多い。)。
冒険をはじめ、合体ロボット、カブトムシ、ビーム等々、いわゆる男のロマンが大好きで、不思議な現象などを目の当たりにすると、それの危険性などよりも期待の方が何倍も大きく膨らみ、他のものが目に映らなくなってしまう事が多々ある。
空島に行く時など、夢のまた夢の島に行く大冒険にワクワクしていた結果、大渦に飲み込まれる危険性がまるで見えていなかった。
また、その島特有の道具や環境など未知のものへの興奮は抑えきれず、シャボンディ諸島でアコギな商売に気づかず騙されそうになったり、万国でチョッパーと共にお菓子の家を食い尽くすなどした。
仲間を思う気持ち
一見するとただ根明でバカ正直なだけに見えるが、仲間を思う気持ちはだれよりも強く、その仲間のためならばどんな危険だろうと真正面から立ち向かう豪胆さがあり、決して自分の口にしたことを理想論で終わらせない力強さがある。
これが彼の最大の魅力となっており、どんな人物であろうとたちどころに彼の存在感に目を奪われることとなる。
そして自然と周りの者を味方に引き込み、本人も気づかないうちに戦力を増強していく。
この点をジュラキュール・ミホークからは「この海において最も恐るべき力を持っている」と評されている。
これほど仲間にこだわる理由は、自分が最も好きな事柄である「冒険」をより充実させるためには仲間の存在が不可欠である事をよく知っているため。
航海術も学んでおらず、まともな料理も作れず、剣術の心得や技量も無ければ嘘だって碌につけないルフィ一人では何をするにも限界があり、折角面白そうな冒険やロマンが見つかってもなかなか手が出せない、最悪その冒険自体を諦めなければならなくなる場合もある。
しかし、たとえ困難に直面したとしても、頼れる仲間が居ればその問題を突破できる可能性は高くなる。
また、一緒に冒険したいと心から思える仲間であれば、共に居るだけでも楽しくなれる。
自分がそう考えている以上、仲間にとってもそうであってほしいと考えており、だからこそ仲間が困っていたり悩んでいたりする時は、多少力尽くになるとしても全力でぶつかり、他の仲間も巻き込んで全員で問題を解決しようとする。
強さなどは関係なく、ただ単純に「一緒に居たい」と思うから絶対に仲間を見捨てない。
それがルフィの中の絶対のルールであり、船長としての行動理念である。
仲間がピンチに陥った場合は自分のこと以上に心配し、焦りを見せる事もある。
周囲の評価
過去に相対した大物海賊や海軍将校の多くからは、瞬く間に名を上げて突き進み続ける驚異的な成長性を危惧されている。
自分以外の人物をそうそう認めないサー・クロコダイルやエネルからも「”敵”」として認められ、長年海兵として多くの海賊を見てきたクザンをもってしてもその所業の数々や成長速度を「末恐ろしく思う」と評している。
また、シャーロット・カタクリはルフィをいずれは自分の母親にして四皇の一角として恐れられるシャーロット・リンリンをも脅かす存在となり得ると予測している。
海賊としての覚悟
海賊としての覚悟は半端ではなく、夢を追う過程で強敵と戦い、そこで力尽きたとしても、「その時はその時」「(夢のために死ぬのであれば)それはそれで良い」と考えている。
ローグタウンでは本当に絶体絶命となり、そして今まさに殺されようとした瞬間、その死を受け入れて満面の笑みを浮かべた(これはロジャーの最期に通じるものがあり、スモーカーがルフィに対しての興味と警戒を深める一因となった。)。
勿論「死にたい」などと考えているわけではなく、むしろ基本的に常に全力で生きようとしている。
有事の際には自分の命を賭ける覚悟を常に決めているためにこのような行動に表れているのである。
また、相手がどんなに卑怯な手段やあくどい手法で自分を追い詰めようとしても、それについて相手を非難したりする事は殆ど無い。これは海賊の戦いとは常に生き残りを賭けたものであり、そもそも「卑怯」なんて考えを持つ事自体がおかしい、世間的にどんな仕打ちを受けても文句は言えない海賊である以上、相手を咎める権利など初めから持ち合わせていないと考えているため。
例え不意打ちによって一気に窮地に陥ったとしても、「一番悪いのは警戒を怠り、敵の策に嵌った自分自身」と考える。
ただし、あくまでそれは海賊としての自分のみに敵意や悪意を向けられている場合に限った話であり、元々邪悪な思想や言動を黙って見過ごせるような性格ではない。
特に無差別的に人々を傷つけたり、策謀によって無実の人間を貶めたりといった理不尽な所業に関しては怒りを露わにする。
大食漢
食欲の権化と言わんばかりの大食漢で、食べられる時はひたすらなまでに食べる。
麦わらの一味の財政の大部分はルフィの食費で構成されている。ゴム人間ということで、常人とは比較にならないほど内臓が伸び縮みすることもあってか、ハンコック曰く「一食100kg、一日五食」を基本的な考えとしており、しかもそれでも足りないらしく、度々冷蔵庫の中身に手を出そうとしてサンジと激しい攻防を繰り広げている。
フィクション作品では居眠り中に「もう食べられない……」的な寝言を呟くキャラクターはよく見受けられるが、ルフィの場合は「まだ食えるって~……」であるから恐ろしい。
しかも何十人前の料理を平らげた上でそのような寝言を言い放つ。
最近では強敵との激しい死闘の末、その疲労やダメージから回復するのに数日間眠り続けることも多くなったが、それによって食事を取り損ねるのが嫌だということで寝ながらにして飲食する技まで身に着けてしまった。
特に肉料理を好み、大型の動物と遭遇すると、その見た目や凶暴性などよりもまずそれが食べられそうかを判断するところから入る。
一方で嫌いな食べ物はほとんど無い(野菜や果物、乳製品などでも食事として出されれば遠慮なく平らげる)が、とある店で食べたチェリーパイだけは口に合わなかった。
また、下戸という描写は無いが、酒類もあまり好んで飲まない。
また、大食漢ではあるが上には上がおり、バクバクの実による奇抜な食事描写や、ビッグ・マムの過剰な食料要求には、戸惑いや危機感を見せている(但し、後者には“肉なら分かるけど”と本人なりの僅かな理解も混ぜていた)。
女性への興味
倒すべき敵を見定めていない平時においては、基本的に目の前の冒険への期待や食欲、海賊王になるという夢にのみその興味は向けられており、それ以外の欲求、特に異性関係に対する興味はまったくといっていいほどに示さない(クロコダイル戦後にナミ達の入浴をのぞくシーンがあるがこれもサンジの行動にウソップ諸共巻き込まれた部分が大きい。)。
が、ハンコックからの求婚に対しその意味を正しく理解した上で断っていることから、この手のキャラクターにありがちな鈍感さは持ち合わせていない模様。
バカなので女性への免疫は皆無で覗きの件でもナミの「幸せパンチ(おっぱい公開サービス)」を喰らって、きっちり(?)鼻血を出して男湯へ落下している。
要するに「海賊王の夢≒冒険≒仲間>>女性への興味」という脳回路なので、優先順位として色恋沙汰への興味が底辺なだけなのだ。
その他、何かがヤベーセンサー並びに慎重さが、デュバルやキャベンディッシュといったナルシストに大なり小なり働いているため、「性格的に敵わない相手への戸惑い≒仲間が振り回される危険性>>女性への興味」になることもあり、アルビダの美貌に惹かれこそしなかったが、低いテンションで的確なツッコミを入れていた。
また、上述した通り本人は当然無自覚だが、意外にも女の子にモテている。
威厳
普段は能天気でバカ丸出しな言動も多く、船長としての威厳もあまり感じさせない(これについては元々ルフィが堅苦しい上下関係などを嫌っており、基本的に麦わらの一味のクルーは全員がほぼ対等な関係というスタイルをとっているためでもある)が、有事の際には的確な意見と指示を出して仲間を引っ張るリーダーシップを発揮する。
良くも悪くもあまり深くは考え込まないタイプであるため、作戦会議ではシンプルながらも意外と核心を突いたような意見を出し、大まかな方向性を決定付けることが多い。
一味全員で挑むような大きな戦いでは、本能的に相手側の中で最も高い実力を持つ者を察し、真っ先に突撃を仕掛けに行く。
これは単に勢いに任せた無謀な行動というわけではなく、相手側の最大の戦力を自分に向けさせ、間接的に仲間を守るためである。
その姿勢と行動理念はロブ・ルッチを以てして「なかなかのボスの器」と称賛されている。
偉大なる航路に突入してから数々の冒険や強敵との戦い、仲間との衝突など様々な経験を得て精神的にも成長し、次第に一集団のリーダーとしての自覚と貫禄も身に着けていった。
新世界編以降は重要な局面において度々仲間から「ウチの船長」と呼ばれ、その雷名を敵への威嚇や味方の鼓舞に活用されるようにもなっている。
戦う理由
自分本位
ルフィが戦う理由は基本的に自分本位であり、「自分の冒険の邪魔をする奴が現れた」「自分の仲間を怒らせた」「自分の友達や恩人が傷付けられた」等々、“自分”に繋がる理由が無ければ戦おうとはしない。
戦う理由が見当たらない(戦う意味が無い)場合は相手側からどう思われ、どんな仕打ちを受けようと、例え相手がルフィや仲間を殺す気満々で、目の前で武器を構えていようとも自分からは手を出さず、戦う事そのものを拒否する。
それでも相手が引かない場合は戦えば勝てる相手であっても逃げに徹する。
逆に心の底から怒りを覚えるような相手なら例え王様でも神様でも一切容赦はしない。
特に自分の仲間や恩人を傷つけた者への怒りは凄まじい。
また、女性相手でも子供相手でも喧嘩する時は本気で殴り合うこともある。
硬派すぎるゾロや大の女好きのサンジが女子供を相手にするとなかなか全力では戦えない一方で、ルフィはそんなことお構いなしなのはある意味で彼らには無い強みでもある。
ヒーロー
ヒーローに対して人一倍強い憧れや好感を持っているが、「ヒーローになりたい」とは欠片も思っておらず、むしろ自分がヒーローになるような事に関しては頑なに拒む。
時に一国の命運をかけた激戦を繰り広げ、それに勝利した事で事件の当事者から英雄視される事もあるが、それについても非常に嫌がる。
これは「海賊=悪党・無法者」ということ、「海賊が英雄になることは異常な状態」であることを理解したうえで、法に縛られない“自由な存在”としての海賊の在り方を愛しているが故と言える。
自虐や皮肉などではなく、純粋に自らを「(海賊なんだから普通なら)いねェ方がいいくらいだ」とまで言ったこともある。
最も海賊にも関わらず自身をヒーローになろう等、上記のようなイメージを考慮すれば傲慢な考えともとれるのもあるのかもしれない。
この矛盾は逆に言えば仲間・配下共々海軍・政府側の異常行動に劇中で誰よりも的確に疑問を持つことが出来るという事でもあり、自分を倒す為に味方の海兵や軍艦までも攻撃するやり方に「バカかあいつら」と呆れていた事もある。
例外
とにかく自由を好む性格であるが故に、誰かが理不尽な形で自由を奪われ虐げられている姿は黙って見ていられない。
その場合は例外的にふんぞり返っている権力者やその関係者を叩きのめし、束縛されていた人々を解放したり、倒した相手から分捕った物資をほぼ無償で提供したりする事はある。
勿論このような行動は前述の「ヒーローとして称えられる」行為となる場合が多いが、その提供した物資から自分たちの分け前も貰うなど、ヒーローらしからぬ行動も同時に垣間見せる(ただし、当事者から見ればまず気にならないほど小さな規模)。
(ルフィ本人の考えの中で)完全な善行にならない形であれば、ルフィ的にはそこまで問題ではない模様。
一般常識や知識
上記から見ると、普段の性格に反して地頭はそれなりに良い(周囲に博識な人間が多いので目立たないが)、一般的な礼儀や常識は身に着けている(ただし「礼儀」に関しては自らそれを実践する事はあまり無い上、「挨拶したから」という理由で他人の敷地や家屋にいきなり上がり込むなど、いろいろ疑わしい部分もある。)。
人の名前は基本あだ名呼びだが、人の名前を覚えるのが苦手というわけでなく、所々ではきちんと名前を呼んでいる。
物覚えも悪くなく、悪魔の実の性質や覇気習得等でその一面を見せている。
動物好きでもあり、恐竜等を目撃した際は「何で海王類が陸にいるんだ!?」と感動したりべラミーを倒した後にヘラクレスオオカブトを捕まえたりもしている。
ただし、基本興味のある事しか見聞きせず、新聞も読まないため世の中の動きには疎い(ただし、世界会議で知ってる面子が新聞に出た時は写真を見て彼らが元気であることに嬉しくなっていた)。
その為世界的にはかなりの大物であっても名前を知らなかったり、顔を見てもわからない事がほとんどである(ドラゴン、ミホーク、ハンコック、ジンベエ等)。
最近では新聞を読んだ仲間から伝え聞く形で多少は世間の動向も意識するようになった。
ロジャーとの共通点
作中ではロジャーに似ているということが何度も言われ、スモーカーやレイリーは彼の死に際や出航の瞬間の様子にロジャーを重ね、シャンクスはルフィが船長と同じことを言う様子に嬉しくなり、ロジャーと友人になったガン・フォールも嘗てのロジャーと似た空気を感じてならぬと言っている。
また、ロジャーが万物の声を聞けたようにルフィにも似たような力が備わっており、海底でしらほしと同じように海王類の声を聞き、ゾウでモモの助と同じく象主の声を聞いた。
宴への愛
宴を欠かせないものと考えており、その宴への愛情のおかげで財政面を担当しているナミはウォーターセブンで消えたお金に絶望し、綿密に計画を練っていたローは切迫している状況で突然始まる宴に慄く。
ただし、この宴が麦わらの一味の評価を上げることに繋がったり、こじれてしまっていたシャンディアとスカイピアの関係や麦わらの一味とウォーターセブンの関係の改善に繋がったり、新組織の結成を祝す催しになったりと、宴はただの宴会や祝賀会ではなく新たな門出へと繋がる重要なイベントである。
臆病者への態度
強者の理不尽な言動に抵抗することなく諦めと恭順の態度を示す者や、些細なことに怯えては泣きだす者に対しては、「嫌い」と公言するほど辛辣な態度を取る。
反面、勇気を振り絞って抵抗する意志を見せた人物(それが例え勝てる見込みのない無謀な者も同様。)に対しては、力を貸すことを惜しまず、またその人物が戦闘行為とはまた異なる「心の強さ」を持っているのに気づいた場合も、即座に認識を改める。
初対面のコビーやしらほしに「嫌い」と言い放ったが、相互理解を得て友好関係を築いている。
また、モモの助とは些細な理由から険悪な関係になっていたが、後に彼の意志を認め対等な関係で手を組み忍者海賊ミンク侍同盟を結束する。
なお、ルフィがこのような態度を示すのは、幼少期に義兄であるエースが「泣き虫も弱虫も大っ嫌い」と、べそをかく彼を頻繁に叱りつけていたことが原因の一つと思われる。
経歴
過去
幼少期は物心つく頃から東の海「ゴア王国」にある穏やかな村「フーシャ村」で育つ。祖父ガープは、ルフィを立派な海兵に育て上げようと、帰省する度に山へ連れ込んで、動物たちを相手に修行をさせていた。時にはジャングルに投げ込まれ野宿をさせられたことすらあったらしいが、その結果、ミミズやヘビ、カエルやキノコを食することも平然とやってのけるほど逞しく育つ。
…が、祖父の想いとは裏腹に、本人は当時から海賊に対する強い憧れを抱いていたため、そのことを口にする度にキツイ折檻を喰らっていた。
赤髪海賊団との出会い
6歳の頃、フーシャ村に“赤髪のシャンクス”率いる赤髪海賊団が村に滞在し、彼らと交友を深める。ルフィはよく彼らに海賊船に乗せてほしいとせがんでいたが、シャンクスは彼がカナヅチであることを茶化しては船に乗せることを拒否していた。これは海の危険を知るシャンクスなりの優しさであったが、流石に頭にきたルフィは、船員たちが見守る中で度胸の強さを示そうとして、自らの左頬をナイフで刺すという行為におよび、慌てて止められた。
そんなある日、村の近隣の山をシメる悪名高い山賊ヒグマ一味が、シャンクスたちが宴をしているマキノの店に押しかけ、店の酒をすべて海賊たちが飲み干してしまったことを知ると、最後の酒瓶をシャンクスに浴びせる蛮行を働く。しかし、シャンクスたちはそれに怒ることもなく黙りこくり、ヒグマは彼らを「腰抜け」と嘲笑いながら帰っていった。一部始終を見ていたルフィは、やり返そうとしないシャンクスたちに幻滅し、怒ってその場を去ろうとしたが、彼らと一緒に食事をしていた際に、一味の戦利品である「ゴムゴムの実」をデザートだとおもって食べ、全身ゴム人間となってしまっていた。
後日、マキノの店に遊びに行ったルフィは、ふたたびヒグマ一味と遭遇する。ヒグマたちは、シャンクスたちのいないこの場でも海賊たちの悪口を並べ、これに怒り心頭してヒグマに挑みかかったルフィは、逆にねじ伏せられ殺されかけるが、ちょうどその場にシャンクスたちが現れる。シャンクスたちは、以前こそヒグマからの挑発を「買う価値もない喧嘩」という理由で見逃していたが、大事な友人を痛めつける彼らには一切容赦をせず、圧倒的な実力差で山賊たちを叩きのめしていった。
一人となったヒグマは煙幕を撒いてシャンクスたちから逃走。自身が「山賊」であることから虚を突いて小舟で海上に逃亡した。大勢の仲間を倒された腹いせに、ヒグマはカナヅチのルフィを海に放り捨てるが、直後に現れた「近海の主」と呼ばれる海獣に舟ごと捕食された。続けざまにルフィも狙われるが、間一髪のところでシャンクスに救い出され、海獣もシャンクスの鋭い眼光に畏れ慄いて退散した。しかし、シャンクスはルフィを庇った際に利き腕である左腕を失ってしまうが「友達のためなら安いものだ」と悲嘆する彼を励ました。
その後、ルフィはフーシャ村の滞在期間を終えた赤髪海賊団との別れのときを迎える。
彼らの船に乗ることを諦めたが、なおも海賊になることを目指すルフィは「いつかシャンクスたちを越えて海賊王になる」と宣言する。普段ルフィを茶化していたシャンクスも、この言葉には優しく頷き、これまで愛着していた麦わら帽子をルフィに預け、「いつか立派な海賊になって返しに来い」と約束を交わした。
なお、泳ぎに関しては原作では幼少期からカナヅチであるが、アニメ版では最初は普通に泳げたものの能力者になったのを機に泳げなくなったことになっている。
エースとサボとの出会い
7歳の頃、シャンクスたちとの交流を経て、海賊への憧れを一層強めたルフィであったが、このことを知ったガープから激憤され、ルフィをより厳しい環境で育てようとし、知り合いの山賊であるダダン一家のもとに預けられる。ダダンの下には、ルフィに近い年頃の少年ポートガス・D・エースも同じく預けられていた。
先のヒグマ一味との一件以来山賊を毛嫌いしていたルフィは、ダダンたちの言いつけを余所に、同じ年頃のエースと仲良くなろうとするも、誰も寄せ付けようとしないエースからは冷たくあしらわれてしまう。エースを追って森に入っては、彼が仕掛けた様々なトラップに引っかかり、大傷を負ってアジトに戻ることがしょっちゅうだった。それでもルフィは諦めず、いつしかエースのトラップをかいくぐり、ついにはエースとサボの隠れ家まで到達する。
二人が集めている「海賊貯金」の話を聞いてしまったルフィはその場で二人に捕縛され、その処遇について二人が話し合っている矢先、二人に船長への上納金を奪われたという海賊ポルシェーミが現れ、ルフィは彼によって連れ攫われてしまう。ルフィは、ポルシェーミから容赦のない拷問を受けるも、決して二人の財宝の在り処を吐こうとせず、とうとうしびれを切らしたポルシェーミに斬り殺されそうになるも、その様子を見ていたエースとサボによって救い出された。
エースからは、なぜ宝の在り処を吐かなかったのかを問われると、ルフィは「喋ったら、もう友達になれない」「フーシャ村には帰れないし、山賊は嫌いだからエースを追いかけなかったらおれは一人になる」「一人になるのは痛いのより辛い」ことなどを涙ながらに語る。エースは、ルフィもまた両親を知らずに育ったことや、彼が自身を頼りにしてくれていることを理解し、以降は態度を徐々に軟化させていく。サボもまたルフィを仲間として認め、3人共に海賊になる夢のために切磋琢磨するようになる。同時に3人はダダンの酒と3つの盃を持ち出すと、3人でこれを仰いで義兄弟の契りを交わした。
しかし、程なくしてサボは、貴族の父・アウトルックⅢ世によって無理やり家に連れ戻されてしまう。同時に、国に世界貴族を迎える上で国を「浄化」しようと考えた貴族たちは、海賊ブルージャムに「貧民街を焼き払えば報酬に貴族の地位を与える」とウソを吹き込み、グレイ・ターミナルで大規模な火事を起こさせた。任務を遂行した直後にそれが嘘だと知ったブルージャムは、エース達の海賊貯金を狙ってルフィを襲うも、エースやダダン一家に助け出された。
その後日、貴族に絶望したサボはエースたちより先に海に出ようと一人小舟に乗って海に乗り出そうとしたが、この際に世界貴族の船を横切ったことが彼らの逆鱗に触れ、大砲で船ごと砲撃されて消息を絶った。サボの死を悲しむ二人であったがいつしかこれを乗り越え、共に「サボに倣って“くい”を残さない生き方をすること」「17歳で海に出ること」を改めて誓った。
月日は流れ、17歳になったルフィは、先に旅立ったサボやエースのことを胸に、故郷でもあるフーシャ村の港から村民たちに見送られながら海へと旅立った。山賊という立場から見送りに行けないダダン一家とは先にアジトで別れを済ませたが、ルフィはこのときダダンたちに「山賊は嫌いだけどお前たちは好きだ」と裏表のない言葉を贈り、ダダンもこの言葉には感極まって号泣してしまった。
船出から間もなく、かつてシャンクスの左腕を食いちぎった近海の主に再び襲われるが、ルフィは10年の修行で培った“ゴムゴムの銃”の一撃で主を撃ち倒し、雪辱を晴らす。そして天に向かって…
「海賊王に おれはなる!!!!」
…と高らかに宣言し、大海原へその第一歩を漕ぎ出した。
人間関係
仲間
血縁者
モンキー・D・ガープ
「海軍の英雄」と讃えられる海軍本部中将。
ルフィの祖父であり、ルフィからは「じいちゃん」と呼ばれている。ルフィに輪をかけて自由で豪快な性格。ルフィとは同居しておらず、故郷である東の海ゴア王国のフーシャ村の人々(後に山賊のダダン一家)に預けていた。
幼いルフィを「立派な海兵にする」という夢を持ち、彼を山に連れ出しては動物たちを相手に戦いの稽古をさせていた。しかし、ルフィの夢はあくまで海賊であり、その都度折檻していた。
モンキー・D・ドラゴン
“世界最悪の犯罪者”と通称される革命軍総司令官。
ルフィの父親で、ガープの息子。ルフィはウォーターセブンで祖父から聞かされるまで両親のことは不認識であり、彼が物心つく以前に離別していた模様。そもそも、世間一般的な“革命家ドラゴン”の悪名すら知らなかったらしく、驚愕する周囲に首を傾げていた。実は、ローグタウンにてスモーカーの縛から解放する手助けをしているが、ルフィはその存在に気付くことがなかった。
万国へと向かう途中の新聞で、ようやく父親の顔を認識。曰く「あんま似てねえな」。
※なお、ネット上ではルフィの母親がすでに作中に登場しているという噂が流れているが、これは全くのデマで作者の尾田栄一郎は一切そのような発言はしていない。過去に北米版ジャンプのインタビューで、登場するなら屈強で典型的な中年女性がするようなパーマをしていると発言しているぐらいである。またSBSで「冒険の対義語が母」と発言しており、本作のストーリー上母親をそれほど重要視していない。
義兄弟
ポートガス・D・エース
白ひげ海賊団2番隊隊長。
ルフィの義兄。ルフィがシャンクスと別れ、8歳の時にダダン一家に預けられた際に知り合う。当初は邪険にあしらわれていたが、ポルシェーミとの一件を経て認められ、サボとの三人で義兄弟の契りを交わす。
後にルフィより3年先に海へ旅立ち、紆余曲折を経て当時の四皇の一人“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートの傘下に加わった。アラバスタ王国にてルフィとしばしの再会を果たし、ルフィの仲間共々白ひげ海賊団に誘ったり、世話のかかる弟を支えてほしいと願うなど、兄として弟想いな姿を見せていた。
しかし、裏切者である“黒ひげ”を追走の末に敗北。海軍に引き渡され、その身柄を賭けた白ひげ連合軍と海軍によるマリンフォード頂上戦争の引き金となってしまう。最終的に助太刀に来たルフィによって救出されるが、海軍大将サカズキの攻撃からルフィを庇って体を貫かれてしまう。
サボ
革命軍参謀総長。
ルフィのもう一人の義兄。ゴア王国の貴族の生まれであったが、腐敗した貴族たちを嫌い家出し、年頃や境遇の近いエースと親友になる。エースやルフィと同じく海賊になる夢を持ち、実父に無理矢理屋敷に連れ戻されて間もなく一人で海へ乗り出そうとするも、天竜人の砲撃を受けて消息を絶つ。
長らく死亡したものとおもわれていたが、実はドラゴンにより救出され、記憶喪失のまま革命軍戦士となるべく修業の日々を送っていたことが明かされる。上述のエース死亡の一報で記憶を取り戻し、エースを助けられなかった無念と、遺された弟を守るために邁進するようになる。
ドレスローザにて、ようやくルフィとの再会を果たし、さらにはエースの能力でもあったメラメラの実を食し能力者となった。
その他
マキノ
フーシャ村の酒場「PARTYS BAR」の女店主。
心優しく器量よしで、ルフィにとっては姉のような存在。ルフィが村で暮らしていた頃は、よく彼女の店に足を運び「宝払い(ツケ)」で食事や飲み物をもらっていた。後にルフィがダダン一家の下で暮らすようになってからは、時偶彼の様子を見に来訪しており、ダダンたち山賊一味やエース、サボとも交流を深めていた。
シャンクス
四皇の一人に数えられる赤髪海賊団の船長。元・ロジャー海賊団の見習い船員でもある。
ルフィの幼少期、シャンクスたち一味がフーシャ村拠点に長らく東の海を航海していたことがあり、それを機にルフィはこの海賊団の面々と交流を深め、海賊への憧れを強めることになった。山賊ヒグマ一味との抗争で人質となり、海に放り出されたルフィを近海の主から守り、その代償として左腕を失ってしまう。
その後、出港の際にルフィに自身の麦わら帽子を預け「いつか立派な海賊になって返しに来い」と約束を交わした。
カーリー・ダダン
フーシャ村近隣のコルボ山に潜伏する山賊一家の女頭。
ガープとは旧知の間柄で頭が上がらず、エースの世話を無理やり押し付けられていた。その後、8歳のルフィも同じく面倒を見る羽目になる。
男勝りで粗暴な言動を用いるが、実は情に脆く、エースやルフィがそれぞれ海へ旅立つ際には感謝の言葉をかけられて号泣する姿を見せている。頂上戦争後に帰省したガープに対し、エースを見殺しにしたことへの怒りと悲しみをぶつけ、同じく心痛しているであろうルフィを思い、天を仰いでエールを送った。ルフィの方も、山賊に対してはシャンクスの件もあり嫌悪の感情を抱いているが、ダダン達に対しては面と向かって「好きだ」と直接口にしている。
コビー
海軍本部に所属する軍人。海兵ではあるが、ルフィにとっては友人の間柄。
元々は女海賊“金棒のアルビダ”の下で雑用として無理やり働かされていたところをルフィに救出され、共に渡ったシェルズタウンにある海軍第153支部に勤務するようになる。ルフィと別れてしばらく後、同支部の元司令官“斧手のモーガン”引き渡しの一連の騒動で本部中将のガープにより引き抜かれ、ヘルメッポ共々本部へ異動となる。
後にウォーターセブンにてルフィと再会を果たし、新たな目標として「海軍大将になること」と「ルフィを捕まえること」を掲げた。
シルバーズ・レイリー
“冥王”の異名を持つ元・ロジャー海賊団の副船長。
シャボンディ諸島で麦わらの一味と邂逅し、魚人島へ向かう彼らの船のコーティングを請け負った。
ルフィにとっては、2年の間修行をつけて“覇気”を伝授した師匠でもある。
戦闘能力
「効かないねェ ゴムだから!!」
悪魔の実 | ゴムゴムの実(超人系)(動物系 ヒトヒトの実 幻獣種 モデル “ニカ”) |
---|---|
能力 | 体がゴムになる |
体の各部が伸縮性、柔軟性、絶縁性に極端に長けたゴム質になっている「ゴム人間」。
手足や首などを引っ張られれば何mでも伸び、大きく息を吸ったり過剰に飲食すれば風船のように膨らむ。ただし伸縮の限界は存在し、自在に伸ばせないような状況でも無理に引き延ばそうとすると相応の負担が掛かる(ホールケーキアイランドで敵に捕らわれた際には自ら腕を引き千切ってでも拘束から脱出しようとし、結果として皮膚が裂けて出血するほどの無茶をした。)。
聞くだけならあまり強そうに感じないが、その能力を使いこなせるだけのルフィの柔軟な発想力・鍛え上げた強靱な肉体・格闘術・覇気など、複数の要素が複雑に組み合わさって加わる事で、想像を遥かに超える可能性を秘めた非常に強力な武器と化している(結局は能力者の力量・技術次第であるため、常人が食べてもただのゴム体質に変化した人間にしかならず、打撃・電撃無効という点以外はカナヅチというデメリットしか追加されない。事実、能力者になっても少年期の頃のルフィはすぐに動物を仕留める事はできなかった。)。
なお、ルフィ本人の意思とは関係なく、体質が根本的に変わっているため、例え水中に叩き込まれても海楼石に触れてもゴム体質は変化しない(詳しくは後述)。
ルフィは元々武器などはほとんど使わず、我流の格闘術による戦闘を得意としている。
そもそも武器や道具を使って戦うこと自体、あまり適しておらず、好んでいないためかタイマンでは自分の力で戦うことが多く、基本的に道具などの他の力に頼ってまで強くなって戦おうとは思っていないようである(『ONE PIECE “3D2Y” エースの死を越えて! ルフィ仲間との誓い』では、ワールドに「武器なんか俺には必要ねえ」と言っている。)。
ただし、他力でもあくまでも道具や道具や武器を使用した戦法をあまり趣味としていないだけであり、ルフィ自身は周囲の人に助けてもらわないとどうしようもないことを自覚しているため、周囲の人を味方につけて仲間の力を借りて戦うことは肯定的で、趣味としているものならば、トリッキーな方法であろうと遠慮なく使用する。
事実、サンジ専用のレイドスーツを使用しようとしているが、あくまでビームが出るかもしれないという理由で使用しようとしているだけであり、むしろ自身の強化目的のためにトリッキー過ぎた方法を取ることもあまり趣味としていない。
ある意味同じジャンプキャラのある人物に似た部分があるのかもしれない。
そして伸縮自在のゴムの体はルフィ自身の力と絡み合うことで、その攻撃のリーチを文字通り「引き伸ばす」事を可能としており、並みの銃火器を超えるほどの長く広い攻撃範囲を持つ。
さらに引き伸ばした体が元に戻ろうとする反動や、地面や壁に体をぶつけて弾む事を利用し、常人離れした瞬発力と機動力を生み出す。
伸ばした腕でものや相手を掴めば、空中でもある程度の機動性を確保できる。ただし、これらはルフィだからこそ行える芸当に過ぎない。
また、ゴムの特性により意外にも高い防御力を持つ。
弾力性に長けるゴムの体は打撃のダメージをほぼ完全に吸収してしまうため、金棒で脳天を殴られても、巨人や怪物に踏み潰されても、高所から叩き落されても覇気による攻撃以外は全くダメージを受けない。
内臓や骨格など、体の中までゴム質なので投げ技や関節技などもほとんど効果が無い。
さらに銃撃もほとんど効果が無い。
一般的な銃器の火力ではルフィの体の弾力性を突破できず、逆にそのまま跳ね返されて撃った側が怪我をする羽目になりかねない。
体を膨らませれば、銃弾どころか砲弾でさえも受け止める事ができる。
おまけに絶縁性のゴム質故に、電撃に対しても滅法強い。
例え2億ボルトもの超高電圧を直接浴びせられようとも、絶縁破壊される事無く平然と受け流せてしまう。
このため、電撃を主力とする装備や能力者にとっては天敵とも言える存在である。
弱点としては打撃などには強い反面、刺突斬撃についての耐性はまるで持ち合わせていない。
そのため、刃物を武器とする相手には上述した防御力があまり意味を成さなくなってしまう。
幸いなことに剣士系の敵に関しては同じ剣士であるロロノア・ゾロが相手をしてくれているため、ルフィが斬撃属性の敵と対面することはほとんどない(本編でもジュラキュール・ミホークと少々対峙した程度であり、まともに戦った剣士はサガとかなり限られている)。
また、覇気を纏った攻撃、海楼石を含んだ武器による攻撃、電気抵抗によって発生する「電熱」、魚人空手や衝撃貝によって放たれる衝撃(波)などは防御能力の対象外であり、普通にダメージを受けてしまう。
しかし、一部の弱点は覇気により、新世界編から防御することが可能になっている。
なお、能力者に共通する弱点として「カナヅチ」という特性があるが、原作のルフィは能力者になる前からカナヅチだったため、このデメリットは実質的に意味を成していない。
また、自分から動く事は無理だが、他者に引っ張ってもらえば水中でも体は伸びる。
そのおかげで、アーロンパークでは溺死を免れることが出来た。
その他、個人的な弱点として頭脳戦が滅法苦手。しかし機転は利くので多少のアクシデントは即時的に対応できる。
また、単純な性格故に催眠や暗示などが非常に効きやすく、敵側が自軍の強化のために催眠術を使ったら、その様子を遠くから眺めていたルフィにまで催眠が効いて予期せずパワーアップしてしまうという想定外の事態が発生したことさえある程。
元々直情的で挑発に乗りやすい面があったが、新世界編では2年間の修業でより実力と自信を付けたため、その反動で余計に挑発に弱くなった節が見られる。
なお、原作のルフィは相手の戦闘スタイルなどについてとやかく言う事はまず無いが、アニメ版では「背後からの奇襲」「多勢での襲撃」などを「卑怯」呼ばわりしたり、アニメオリジナルのナバロン要塞編ではやむを得ず敵側の人物を人質にした(ように見せる芝居を打った)チョッパーを咎めるなど、時々「海賊」ではなく「少年漫画(アニメ)の主人公」になってしまう。
ギア
ゴムゴムの実の特性を応用して考案した、いわゆるパワーアップ技能。もちろん、ルフィ自身の基礎戦闘力の高さが相まって応用の幅が効いている。
司法の島エニエス・ロビーでの、CP9戦で披露した。
2年後では修業により、身体能力も大幅に上昇しているため攻撃力が上がっているほか、構えを簡略化したり、覇気と併用した必殺技も覚えている。
- ギア2(セカンド)
血液の流れを加速させることで自身の速度を飛躍的に向上させ、既存の技を強化する。
攻守共にバランスよく強化されるが、体力の消耗が激しく、自身の寿命が削られるデメリットがある。2年後は体力の面の弱点は改善されたようである。
- ギア3(サード)
“骨風船”を使用して自身の身体の一部を巨人族を彷彿とさせる大きさまで巨大化させ、既存の技を強化する。
攻撃力はギア2以上だが、反面自身の速度は通常時よりも低下してしまう弱点がある。また、2年前は使用後に自身の身体が使用した時間だけ縮む反動があった。
- ギア4(フォース)
武装色の覇気で腕を硬化させたうえで”筋肉風船”を使用し、自身の身体の巨大化と弾力の強化を図る。また、身体を膨らませる際に使用する空気量によって種々の形態を使い分ける。
攻守共に大幅に強化されるが、ギア2と同じく体力の消耗は激しく、更に制限時間を迎えると10分間覇気が使えなくなる反動がある。
詳細およびそれぞれの技については、各記事を参照。
- ギア5(フィフス)覚醒
カイドウとの3度目の死闘の末、ルフィの心身が悪魔の実の能力に追いついたことで、能力は覚醒段階に至った。
動物系 ヒトヒトの実 幻獣種 モデル “ニカ”
《神》の名と力を宿す現状唯一の悪魔の実で、この実の力を完全に引き出す事は、現人神として「太陽の神ニカ」が現世に再来するのと同義とされる。
ニカの在り方は、世界政府の支配とそれに纏わる世界の前提を壊してしまうのか、世界政府はかの神の再臨を非常に危険視しており、最強の海賊たるカイドウの逆鱗に触れ敵に回す方がまだマシという意見すらある程。
そしてそれを実現し得るこの実の回収を幾度となく試みてきたが、いつの時代も決して彼らの手中に収まる事はなく、五老星は「まるで我々から逃げている様だ」と語っている。
そしてこれはあり得ない話ではなく、動物系の悪魔の実には、そのモデルとなった存在の意思が宿っているのだという。
ニカの身体はゴムそのものの性質を持っていたとされ、実を食べた者の身体全てがゴムになる”基本能力”は実質「ゴムゴムの実」と同義である。
加えてこの実には能力者の意思や意識に関係なく食べた瞬間から常に能力が発動した状態という動物系悪魔の実の中では珍しい性質があり、能動的な能力のオンオフは不可能。
これらの性質は動物系というよりも超人系のそれに近く、真実を知らない者が見ればまず動物系と判別することはできないだろう。
その能力の覚醒は、ゴムの体に更なる”腕力”と”自由”を与えるとされており、五老星曰く「世界で最もふざけた能力」。
そしてカイドウとの最終決戦にて、ルフィはついにこの実の真の力を覚醒させる…。
基礎戦闘力
10年間過酷な環境で育成され、鍛えられた事により、ルフィ自身の基礎戦闘力も高く、高い身体能力と格闘術を能力に生かす戦法を得意としている。ルフィは強敵と向き合う程に強くなるタイプで、本人が気がつかないうちに強くなってしまっており、六式の一部の使用・炎・雷(電気)を纏わせた技の使用・未来予知(見聞色)など、知らず知らずのうちに他人が持つ様々な技を真似たりして使用していることが多い。新世界篇(2年後)からは高水準に鍛え抜かれた覇気も武器としており、完全な心技体を備えた実力者となった。その力は自身の何十倍以上の大きさを誇る怪物を一撃で仕留めたりするなど、非常に強力なものに昇華されている。場合によって敵が島の外(空の遥か彼方)まで吹き飛ばされ兼ねない程の威力を発揮することもある。
よって格闘戦やタイマンにおいては、ルフィと同等以上、あるいはそれに近い時間単位で未来視ができる程の見聞色の精度&圧倒的な速度・圧倒的な武装色と覇王色&基礎戦闘力の持ち主でないとルフィに勝利する事はまず不可能と言える。
クロコダイルを筆頭にカタクリ、バレットなど、自身よりも圧倒的に強い相手には1度破れることもあるが、恐ろしいことにその後、ろくに休憩も取らずに彼らに再度挑んでは最終的に逆転勝ちするという、底知れるほどの生命力と根性を持っている。無論全く取っていない訳ではないが、とても十分と言えるほどの休憩を取っているわけではない。手負いのはずなのに逆に強くなるというところもまたルフィの持つ最大の武器の1つと言えよう。
- 2年前
この時点でもロブ・ルッチ(2年前)と渡り合える技量を持つ。
素手でアーロンの巨大ノコギリ(キリバチ)を軽く握り潰して粉砕する、より強く飛んでくる大砲を片腕で弾き返すなど抜群な身体能力と格闘能力を誇る。実際にその力は近海の主や何十m級の怪物・巨人などを腕力だけで撃退する一撃を放っている。さらに驚くことに体力が大幅に消耗している状態でも発揮でき、2年前の頂上戦争終結後の時点でも常人ならまともに動くことすら不可能な程の重傷を負っているにも関わらず、普通にローの潜水艦を壊し、さらに周囲を破壊して自分より数倍大きい岩を投げて少し離れた小山を一撃で粉砕する威力を発揮したことすらある。
また、スピードや動体視力にも優れ、ブルーノの“剃”を「一瞬に地面を10回以上蹴って移動してんのが見えた」と視認し、それを確認したルフィは見様見真似で“剃”を会得し、ギア2で再現。ブルーノを驚愕させた。
アニメオリジナル編では敵を叩きつけて氷の大地を叩き割ったこともある。
- 現在(ワノ国編修業前)
この時点でも海軍本部大将の藤虎・四皇幹部シャーロット・カタクリと渡り合える技量を持ち、更に強化されギア2・3の弱点も克服したようで、ルフィ自身の身体能力もさらに上昇しており、覇気を修得したルフィはそれをゴムゴムの能力・体術に応用させている。その力はホーディを圧倒できる程で、彼が持つ岩山を次々と切り裂く威力を発揮するキリサメの刃さえも両手で容易に粉砕してしまう。事実、現在はルフィの実力を示すが如く、四皇カイドウの凄まじい威力を発揮する“熱息(ボロブレス)”さえも難なく耐えきるタフさを得ており、さらには全力のギア3で彼を龍形態から人間形態に戻す程に成長しているが、四皇にはダメージを与えれず一撃でやられてしまった。
- 現在(ワノ国編修業後)
現在は通常時でも、ある程度四皇のカイドウと渡り合える実力を誇り、多少なりとも人獣型のカイドウと張り合えるだけの力を手にしている。しかし、まだ四皇と比較すると力不足で、カイドウを倒しきるだけのパワーを得られておらず、2回戦目も敗北した。パワー不足については以前、戦闘中にドフラミンゴに言われていた。
「ゴム」という強そうなイメージがあまり浮かばない能力に加え、ルフィ本人の性格がそうさせる部分もあって、実際に相対した敵からは少なからず見下された印象のまま戦いを繰り広げることが多い。また、ルフィの柔軟で自由すぎる発想力と行動力は、時に敵味方問わず混乱させるような作戦を想い付き、そのまま即座に実行に移してしまうので、敵側からはそれが挑発やおふざけに見えることも多々ある。しかし、戦闘に関しては自分や仲間の命が掛かっていることも多いため、ルフィ本人はいたって真面目であり、どんな珍作戦を展開しようともそれが破れかぶれであるということは滅多に無い。むしろふざけた外見になる戦法ほど上手くいく傾向がある。
なお、戦闘に関しての柔軟性も高く、利用できるなら何でも遠慮なく利用する。敵を盾や身代わりに使ったり、意図的に周囲や建物を破壊したりする点においては、ある意味少年漫画の主人公にあるまじき蛮行に出る事もあるが、あくまでルフィは「海賊=悪党」であるため、そういった意味では別段おかしな事ではなく、むしろ彼らしいスタイルと言える。
超新星編ではどんな相手や状況であろうともとにかく真正面から突撃していくことが多かったが、新世界編以降では戦略的な「逃げ」や持久戦も視野に入れ、状況に応じて作戦を選ぶという多少は頭を使った戦い方もするようになった。
毒耐性
他にもインペルダウンにて経験した壮絶な戦闘と復活劇の影響により、新世界編では致死性の猛毒をもはねつける程の強力な抗体を手に入れており、相当な劇毒でなければまるで効かない体質になっている。実際に、巨人族でも即死してしまう程の猛毒を持つオコゼを食べて衰弱しかけたが、普通に生存している。
覇気
覇王色の覇気の気質を秘めており、またそれと併合して武装色の覇気と見聞色の覇気を体得している。なお、新世界においての強者は基本的な2種類の覇気(武装色・見聞色)は当たり前のように修得しているため、当然と言えば当然である。
中でもルフィが得意とする覇気は覇王色で、それを操る。さらに「少し先の未来が見える」ようになるまで未来予知(未来視)の領域に達した見聞色と、高度に鍛えられた武装色も自在に駆使する。また覇気を自分なりに応用していることが多く、
- 六式の一部を見聞色と併用(そもそも六式は覇気が関連している体技もある)
- 加速と武装色を利用して炎を起こす
- 能力と武装色の融合
など、様々な方法で戦闘に応用している。
覇王色 |
---|
相手を威圧する覇王色にも段階があり、扱い方がある。
- 威圧感や殺気の発散
全身から発する威圧感や殺気によって、圧倒的な力量差のある者を気絶させることができる。ルフィ自身が気絶している最中にも発散させることが可能。
最初は動物を気迫で気絶させる程度(トビウオライダーズ編)で、完全に発現するには感情の高ぶりでしか発揮できなかった(アマゾンリリー編~頂上戦争編)が、レイリーの修行で制御できるようになった。第2部では数百m四方に展開した5万人の魚人を一瞬で卒倒させて露払いを行うなどの荒業も見せた。
チンジャオやドフラミンゴなどの強敵との戦いで「覇王色の衝突」と呼ばれる周囲に影響を与える現象を起こし、物理的な破壊力を生む程の覇気を発散させている。特にドフラミンゴ戦では、ドレスローザ全土の広範囲にわたることもあった(ドレスローザ編)。カタクリとの戦いで睨み合っただけで相手を気絶させ、周囲を吹き飛ばして破壊したりしている(ホールケーキアイランド編)。
映画『ONEPIECE STAMPEDE』ではダグラス・バレットと中央湖から遠く離れた場所からも見ることができる程の覇王色の衝突を引き起こした。
- 纏う覇気
覇王色も纏うことが可能になっているが、その操作はお粗末なもので、正しい扱い方ができていない。
見聞色 |
---|
新世界篇からのルフィでも相当な見聞色を有しており、「生物が発する心の声を聞く」「相手の感情や気配を読み取る」ことができ、様々な情報の探知が可能となっている。
なお見聞色の覇気との関連性は不明だが、生物の心の声を聞いたこともあり、ゴール・D・ロジャーの「万物の声を聞く」という点と酷似している。また、ルフィは気絶しているにも関わらず声を発しており、数里(数km以上)も遠く離れた鬼ヶ島にいるモモの助に語りかけているが、覇気との関連性については不明(このとき、ルフィはカイドウに敗北して海中に落ちている)。
- 様々な情報の探知
感情や気配から視界に入らない相手の位置・その数・相手が何をしようとしているのかを先読みすることもできるようになっており、さらに相手の強さまで推し量ることもできるようになっている。それはすぐに黄猿の能力を再現したパシフィスタのレーザー3発を余裕で回避できる程までに成長。つまり、2年後からは見聞色と併用することにより、単純な光速に対応ができるだけの身体能力と見聞色の持ち主であるため、相手も見聞色と併用したりするなど他の要素を複雑に組み合わせて行わないと、単純な速度で彼に対応するのは至難の業と言える。
- 感情感知能力
ルフィは主に「生き物の感情を感じ取る力」に長けており、表面上の感情を察する事ができるようになっている。
そのため、例え相手が気配を消している状態であろうと相手の感情を読み取ることによって、完全に気配のない攻撃を回避することもできるようになっている。
『ONEPIECE magazine vol.10』によると、カタクリ戦で未来予知の力やCP9戦で“剃”など、様々な力を体得できる理由として、攻撃に宿る意志を感じ取る力が異常に早いのもその一つと考えられている。
- 未来予知(未来視)
カタクリとの限界を超えた戦いを通し、彼同様に未来予知の領域に達してしまう程に更に練度が上昇している。具体的にはルフィ自身が見聞色を発動している範囲内で、相手の感情や気配から読み取った未来を秒単位で映像として「視る」ことによって、その先の言動や行動などを予知することができるようになっている。カタクリ戦後半においての一部会話の内容が分かりにくくなっているのはこのため。『一人に集中できるタイマン』においては未来予知をルフィの最大時間単位で発揮できるため、周囲から襲ってくる見えないところからの不意打ちすら予知できるようになった。なお、ルフィは相手の気配や表面上の感情から未来を見て、味方側に指示を出すことも可能。
しかし、カタクリよりは使いこなせていない様子で、カイドウの“雷鳴八卦(らいめいはっけ)”の攻撃に対しては未来予知の能力を発揮したとしても、速すぎて完全には回避しきれていない。
- 番外(見聞色対策に使用)
空島編では覇気を扱うことができない当時のルフィは「意志が介在しない動きをする」ことで、エネルの心綱(見聞色)を見事に打ち破り、攻撃を回避している。しかし、無の境地にたっているため、ルフィ自身からの攻撃は不可能。
武装色 |
---|
主に第2部からはこの覇気を使用していることが多くなっており、強敵との戦いにおいては雷を大きく発生させて纏わせていたりすることがある(武装色によるものか覇王色によるものなのかは不明)。修行により、一撃で2年前に苦戦したパシフィスタを呆気なく倒せるほどになっている。悪魔の実の能力者の実体をとらえて攻撃することができるため、自然系能力者にも対抗することができるようになっており、能力による攻撃を遮断することが可能になった。そのため、弱点である刺突攻撃などにもある程度は対抗できるようになっている。さらに武装色の覇気を最大限に活用した応用技を編み出す事も可能になっている。
- 纏う覇気・硬化
この覇気を修得したことにより、自由自在に覇気を纏うことが可能になっており、本気を出すとカタクリ同様に赤みがかった黒い稲妻が自発的に発生することがある(武装色によるものか覇王色によるものかについては不明)。
さらにその纏わせた覇気を硬質化させる”武装硬化”により、攻撃力・防御力を上昇させることが可能になっている。その力は防御力だけでも覇気が万全ではない状態で、ドフラミンゴの”羽撃糸(フラップスレッド)”を受けて何里(数km)も遠く離れた巨大な段丘状の山に凄まじい速度で飛ばされても、戦闘不能にはならずに済む程強靱。
他にも「ゴムの能力と武装色の覇気を融合する」という能力と覇気を併用した変身形態(ギア4)を編み出しているが、覇気の消費が激しく長くは持たない。
- 外に纏う覇気・内部破壊
現在はワノ国で、外に纏う覇気をコントロールできるようにするために修得した。その力は内部から破壊することができる段階に達しており、シャボンディ諸島でレイリーが披露したときと同様に鋼鉄製の首輪を内部から破壊して、外すや否や投げ飛ばすなどしている。この力を応用することによって無防備のカイドウにダメージを与えた。
六式
ルフィは六式の一部を修業や見様見真似で会得している。それは以下の通り。
現時点で明言されたものは技名を太字で掲載している。他にも複数の六式の技と酷似する芸当を行っている描写が存在するが不明となっているため、「(仮)」表記している。
- 剃
ギア2によって再現をし、「“剃”を……!!! 使いこなし移動している……!!!」とブルーノを驚愕させた。その速度はエニエス・ロビー編時点でもブルーノの“剃”を凌駕し、彼の4.87倍以上の速度(道力)を誇るルッチの“剃”と互角以上に張り合える程だが、ルッチは人獣型の状態でも使用しているため、実際は道力以上の速度を誇る。そのため、ブルーノは全く目視不可能の状況に陥った。
2年の修行期間後の新世界篇からは2年前より大幅に速度が上昇し、熟練された見聞色の覇気と併用していることもあって、ホールケーキアイランド編ではカタクリとほぼ互角以上の速度を生み出している。特に新世界篇はギア2を行わない状態でも速すぎてスナイパーがボウガンで攻撃を当てる事が困難な程の圧倒的なスピードで対応していく事も多くなっており、ホールケーキアイランド編以降その頻度が増加している。当然、ギア4バウンドマンの状態でも使用可能。
ワノ国編修業を終えた現在は、通常状態でも人獣型のカイドウのスピードについていける程の瞬間的な移動速度に上昇している。
ちなみにSBSによるとCP9の“剃”はキャプテン・クロの“杓死”(100m4秒台)とほぼ互角となっているため、ルフィの“剃”の速度も同等と考えがちだが、SBSの内容には曖昧な部分があり、「CP9の中でも誰を基準にしているのか明言されていないこと」「速度は使い手の道力(実力)次第で何倍も変化して個人差が生じていること」という2つの問題点がある。そのため、個人の速度として捉えた場合、この情報はあまり信憑性がない。
- 月歩(仮)
ギア4状態で再現することで飛行さえも可能になっている。
- 剃刀(仮)
“剃”と“月歩”を融合したルッチの応用技であるが、実際にドレスローザ編ではそれと酷似した芸当を披露している部分があり、ギア4バウンドマン状態で飛行を行いながら、瞬間的な速度で移動している。その速度はギア4状態ということもあり、ドフラミンゴの見聞色でも容易く察知しきれない程。
- 紙絵(仮)
カタクリ戦で似たような動きをしている描写がある。その力は未来予知(超高度の見聞色)によりカタクリの攻撃を回避できる程までに回避率が飛躍的に上昇している。
他にも六式とは異なるが、特異技能である“生命帰還”と似たような体型変化スキルを身につけたりする描写が存在する。
炎の能力
新世界編では武装色の覇気を応用して炎属性を追加した拳を叩き込む必殺技を使用することも可能になっている。また、パンクハザードにある研究所で全力ダッシュし続けた結果、地面が焦げるどころか炎が発生して燃えてしまったこともある。
なお、自身の技などで発生した炎は勿論、ホールデムやカイドウなどが繰り出す炎による攻撃を受けても平然としている描写が見られるが、これはルフィ本人の言葉を要約すると単純に根性で無理やり抑え込んでいるだけの模様。理屈など度外視でありながら無駄に説得力がある辺りがルフィらしい。
雷(電気)の能力
ルフィは映画で雷を帯びた技を使用していることもあり、本編では新世界篇から武装色の覇気と同時に自発的に雷を発生させた技を使用することが可能になっている(アニメ版ではオリジナル編とカタクリ戦でも自発的に纏って使用している)。
技
技名には「ゴムゴムの○○(武器)」と付けることが多い(「暴風雨」「スタンプ」など無関係のものもある)。
余談だが、「連結鎚矛(フレイル)」などのマニアックな武器名が登場することもある。アホの癖に武器に関しては詳しいのかもしれない。
また、新世界編以降では、覇気を併用した技には動物の名前も一緒に技名に入るようになり、修業による身体能力の強化・覇気の修得によって、威力が2年前よりもさらに強化されている。また、レイリーから指摘されて、技の工夫を行っていたりしている。
武装色の覇気を纏い硬化を行った身体は外に飛び散って、バチバチと帯電していることもあった。
ストーリー中で大きな戦闘を繰り広げる度に必ずと言ってもいいほど新技を披露しており、技の総数は作中のキャラクターの中でも断トツに多く、とてもではないが全部は紹介しきれない。
以下で紹介しているのは技の一部である。
- ゴムゴムの銃(ピストル)
劇中でルフィが最初に使用した記念すべき技であり、最も使用率の高い代表的な技。
腕の伸縮性を利用し、距離を問わず相手を殴り飛ばす。
最も基本的な技でありながら、その威力は小柄な海王類なら一撃でKOできてしまう程。
なお、この技は7歳時から考案していたが、当初は幼児期であったことにより力が修得時より劣っていたため、それに比例して能力もまともにコントロールができず、使いこなすことはできていなかった。しかし、修業を積むことによって、14歳時にはこの技を修得し、10年の修行を終えた17歳時には海王類を一撃で倒せる程までにパワーアップしている。
- ゴムゴムの銃「散弾(ショット)」
ゴムゴムの銃の変化技。伸ばした腕をもう一方の手で弾く事で、軌道を変化させる技。
攻撃の到達位置やタイミングをずらし、敵に狙いを絞らせない効果がある。
- ゴムゴムのロケット
伸ばした腕でものを掴み、腕が戻る勢いを利用して直線的に移動する技。
その勢いのまま敵に突っ込む体当たり戦法も可能。ただし速度と方向の修正が利きにくいという弱点がある。
因みにアニメ版で最初に披露したのは”ゴムゴムの銃”ではなくこの技だった。
- ゴムゴムの槌(つち)
伸ばして捻じった両手で相手を掴み、回転させながら地面に叩きつける。
- ゴムゴムの大槌(おおづち)
伸ばして捻じった両足で相手を掴み、回転させながら放つ”ゴムゴムの槌”。
- ゴムゴムの鎌(かま)
”ゴムゴムのロケット”の要領で、移動しながら相手にラリアットを叩き込む。
- ゴムゴムの大鎌(おおがま)
伸ばした両腕で放つ”ゴムゴムの鎌”。
攻撃範囲が広いため、複数の相手に有効。
- ゴムゴムの鞭(ムチ)
伸ばした足で広範囲を一挙に蹴り払う。
どんな体勢からでも繰り出せる、ある意味で万能な技だが決定力は低め。
アニメ版では足ではなく腕を使ったバージョンもあった。
- ゴムゴムのバズーカ
両腕を後方へ伸ばしつつ敵の懐に飛び込み、勢いよく戻ってきた両手を掌底の要領で叩き付ける。
数あるルフィの技の中でも高い威力を誇り、直撃した相手によっては島の外(場合によって空の遥か彼方)まで吹っ飛ばしてしまう。
また、より両手を長く後ろに伸ばして放つ”ゴムゴムのバズーカ”の強化版である”ゴムゴムゴムゴムのバズーカ”という技もある。
ルフィが敵にトドメを刺すときの技の1つ。
- ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)
ゴムの伸縮を加速させ、無数の拳を機銃の如く連射する。
一撃の威力は低いが、圧倒的な手数と攻撃範囲で一気に攻め立てる技。
新世界編からは、海賊船などを食べる何百m級の怪物「オオムカデ」を倒してしまう程の威力を誇っている。
使用率は高いが、強い敵には動きを見切られてしまい、意外と避けられたり止められたりすることが多い。
- ゴムゴムの槍(やり)
両足の裏を合わせた状態で足を勢いよく伸ばし、その爪先を突き刺すように相手に叩き込む。
ルフィの軽い身のこなしのおかげで逆立ちしながら地上で、バク宙しながら後方へ、ジャンプしてから空中の相手へと場所や体勢を選ばず使えるのが強み。
- ゴムゴムの鐘(かね)
首を後方へ引き伸ばし、それが戻って来る勢いを乗せた強烈な頭突きを繰り出す。
カウンターとは少し違うが、相手の攻撃をわざと頭で受けて吹っ飛ばしてもらい、それが戻って来るのを利用して攻撃を叩き込むということも可能。
新世界編からは、おでこに武装色の覇気を纏い硬化を行って繰り出しており、鉄の甲羅を破る程の破壊力を誇っている。
- ゴムゴムのボーガン
両手両足で相手を固定し、身体を捻じって遠心力を利用して投げる。
- ゴムゴムの戦斧(オノ)
足を空高く伸ばし、戻って来る勢いを利用して力一杯相手を踏み潰す。
一撃の威力としてはルフィの技の中でも最上位クラスであり、建造物すら一撃で破壊してしまう程。事実、アーロンパークでアーロンをこの技で倒した時、それまでの戦いでボロボロだったのもあったが、アーロンパークを真っ二つに破壊していた。
伸ばした足が戻って来るまで片足立ちのままほぼ無防備になってしまうのが弱点。
- ゴムゴムの銃弾(ブレット)
伸ばした腕が戻って来る勢いを利用し、ジョルトブローの要領で拳を叩き付ける。一見するとゴムゴムの銃と似たような技だが、その実は『ゴムの特性の活かし方が違う技』である。
つまり、腕を伸ばすことを『射程の強化』に用いるゴムゴムの銃に対し、こちらは『威力の強化』に用いている。
……が、アニメ版では当初”ゴムゴムの銃”と混同され、どちらも”ゴムゴムの銃”として扱われていた。この辺の混同は現在は是正されている。
- ゴムゴムの風車(かざぐるま)
体を何重にも捻じり上げた上で両腕を伸ばしてものを掴み、体が戻る勢いを利用して伸ばした腕ごと周囲を薙ぎ払いながら振り回す。
攻撃範囲が非常に広く、海賊団一つを一瞬で半壊させることができるほどだが、仲間まで巻き込む危険性がある。また、足をしっかり固定しないと使えない上、迂闊に使うと足を固定したことが仇となって身動きが取れなくなってしまうこともある。
- ゴムゴムのスタンプ
足を伸ばし、足裏を叩き付けるようなキックを繰り出す。足版”ゴムゴムの銃”といったところ。
ルフィは普段は草履をはいているため、直撃した相手にはその草履の跡が刻印(スタンプ)されることになる。
”ゴムゴムの銃乱打”の要領で空中から無数のキックを放つ”ゴムゴムのスタンプ銃乱打(ガトリング)”という技もある。
- ゴムゴムのタコスタンプ
武装色の覇気を纏い硬化した足で相手の攻撃を受け止める。
ドレスローザ編で使用した。
- ゴムゴムの暴風雨(ストーム)
息を大きく吸い込みながら体を捻じり、腹に溜められた息を噴き出した反動と捻じれた体が元に戻る勢いで相手に回転しながら突撃、その勢いのまま無数の拳を雨あられと相手に叩き込む。アラバスタ王国の市街地の岩盤を砕く程の威力で、”ゴムゴムの風船”、”ゴムゴムの風車”、”ゴムゴムの銃乱打”を融合させたような、数あるルフィの技の中でも最大級の大技。砂の弱点をついたことでサー・クロコダイルを破った技だが、クザンには通用しなかった。
- ゴムゴムの雨(あめ)
相手の頭上から回転しながら放つ”ゴムゴムの銃乱打”。
”ゴムゴムの暴風雨”の逆バージョンと言える。
- ゴムゴムの花火(はなび)
体を捻じりながら激しく回転して空中に飛び出し、弾けるように全方向へ向けて手足を伸ばす。
四方八方を囲まれようともこの技一つで敵を一掃できる。
- ゴムゴムの花火 黄金牡丹(おうごんぼたん)
右手に黄金の球を付けた状態で放つ”ゴムゴムの花火”の派生技。空島編で使用した。
エネルの”雷迎(らいごう)”を放電させ、打ち破った。
- ゴムゴムの回転弾(ライフル)
後方へ腕を捻じりながら伸ばし、戻ってきた拳をコークスクリューブローのように叩き込む。
”ゴムゴムの銃弾”の強化版に近い技で、片手でも”ゴムゴムのバズーカ”に迫るほどの威力を持つ。
上記の技と同じく、空島編で右手に黄金の球を付けた状態で放った”ゴムゴムの黄金回転弾(おうごんライフル)”という技もある。
- ゴムゴムの丸鋸(まるのこ)
伸ばした腕で相手を掴み、回転しながら体当たりする。
- ゴムゴムの連接鎚矛(フレイル)
左腕で右腕の肘から下を押さえ、右腕の肘から上をゴムの力で回転でさせエネルギーを高め、一気に敵に向かって撃ち放つ。
デービーバックファイトでフォクシーに対して使用した。
- ゴムゴムの攻城砲(キャノン)
両腕のゴムの伸縮を加速させていき、充分に加速がついたところで両手を叩き付けるように突き出す。
”ゴムゴムの銃乱打”と”ゴムゴムのバズーカ”を複合したような技で、単発の威力で言えばルフィの技の中でも最大級の大技の一つ。砲弾さえ通用しない巨大鋼鉄アーマーを貫く程で、戦艦の砲撃をも上回る破壊力を誇るが、技を出すまでに時間が掛かってしまうのが欠点。
- ゴムゴムの味方ロボ
伸ばした両手足を相手に巻き付け、そのまま相手の体を無理矢理操って暴れる。
相手側の仲間を実質的な人質とした、世界的人気を誇る漫画の主人公にあるまじき汚い技だが、あくまでルフィは「ヒーロー」ではなく「海賊」なので特に問題はない。使用中は背中ががら空きだが、例え背後から狙われてもタイミングよく離脱すれば、それまで操られていた相手が代わりに切り伏せられる結果に。
- ゴムゴムの蛇銃(スネークショット)
手を蛇のように蛇行させながら放ち、相手の体を牙で噛み付くかのように握りしめる。
魚人島編で使用した。手を蛇行させることのメリットは、ゴムゴムの銃「散弾」と同様で、『攻撃の到達位置やタイミングを絞らせない』ということにあるだろう。
- ゴムゴムの風船(ふうせん)
大きく息を吸い込んで風船の如く体を膨らませる。
一見ギャグのようにしか見えないが、飛んできた砲弾を受け止めたり、そのまま跳ね返したり、まとわりつく敵を弾き飛ばしたりと、意外に活躍の場が広い技。この技をベースに、新世界編では後述の『お礼砲』を編み出した為、この技で砲弾を処理することは基本的に無くなるだろう。
- ゴムゴムのお礼砲(おれいファイア)
新世界編から使用する、受け止めた砲弾を倍以上の力で弾き返す反撃技。レイリーから「闇雲に弾き返すだけの防御では戦いに無駄がある」と指摘されて編み出した技である。
- ゴムゴムの盾(たて)
アーロン戦で使用。左手の指を右手で引っ張り、敵の攻撃に備える。先端が鋭いアーロンの鼻先を防ぐのには不向きで、十全に防げたとは言い難い。また、防御範囲も狭い為、実用性・汎用性も低いと言わざるを得ないだろう。
- ゴムゴムの網(あみ)
指を編んで網状に伸ばし広げて、敵を捕らえる。
- ゴムゴムのUFO(ユーフォー)
足を回転させて、空中浮遊と敵への攻撃を同時にこなす。
パンクハザード編で使用した。
- ゴムゴムのつっぱり
相撲技のつっぱりを放つ。
浦島と衝突した際に覇気故か、風圧のようなものが周囲に迸っていた。
ワノ国編で使用した。
など
この他にもオリジナル技を含め、多数の技が存在する。
サー・クロコダイル対策に使用した技
- 水水の銃(みずみずのピストル)
クロコダイル戦で使用。大量の水を飲み、「水ルフィ」となった状態で、口から水玉を吐き出す。
覇気(心綱)対策に使用した技
- ゴムゴムのボー
ボーっとして意志を無くし、反射神経だけで相手の攻撃を回避する。しかし、何も考えていないため、自分から攻撃することは不可能。
- ゴムゴムのたこ花火(たこはなび)
あえて壁などに向けて放ち、ゴムの弾力で跳ね返った手足を後方の相手へ向けて放つ”ゴムゴムの花火”の亜流技。
壁から跳ね返ってくる拳は、『意志が介在していない』ため、相手はたとえ見聞色の覇気の使い手でも並であれば対処することは不可能な状況に陥る。
連携技
- 空軍(アルメ・ド・レール)ゴムシュート
サンジとの連携技。サンジの足を伸ばした手で掴み、蹴る勢い・ゴムの反動を利用して敵に体当たりする。
- ゴムゴムの龍肩肉巻きムチシュート(ゴムゴムのたつまきエポールまきムチシュート)
ゾロとサンジとの連携技。ルフィの「ゴムゴムの鞭」・ゾロの「龍巻き」・サンジの「肩肉シュート」の同時攻撃。
- 6億B・JACK POT(ろくおくベル・ジャックポット)
ルフィ・ゾロ・サンジ・ロビン・フランキーの5人による同時攻撃。
- ゴムゴムのトンカチ回転弾
手をMr.3のキャンドルロックで固めた状態で放つ「ゴムゴムの回転弾」。
- ゴムゴムのチャンピオン回転弾
「ゴムゴムのトンカチ回転弾」同様に手をMr.3のロウで固めているが、ロウの形がボクシンググローブのようになっており、足にもボクシングシューズ形の物を装着する。毒人間のマゼランに直接打撃を与えるためにルフィが考案。
アニメでは更に技が派生し、「ゴムゴムのチャンピオンバズーカ」「ゴムゴムのチャンピオン銃乱打」「ゴムゴムのチャンピオンスタンプ」を使用。
- ゴムゴムのヘビースタンプ
チョッパーとの連携技。ルフィの「ゴムゴムのスタンプ」とチョッパーの「重量コング」の同時攻撃。
番外
- ゴムゴムの釘パンチ、ゴムゴムのレッグナイフ
アニメオリジナル。『トリコ』とのコラボレーションスペシャルで使用。
など
ギア
ゴムゴムの実の特性を応用して考案した、いわゆるパワーアップ技能。もちろん、ルフィ自身の基礎戦闘力の高さが相まって応用の幅が効いている。
エニエス・ロビーの司法の島で、CP9戦で披露した。
2年後では構えを簡略化したり、覇気と併用した必殺技も覚えている。なお、修業により身体能力も2年前より大幅に上昇しているため、現在はより強力な攻撃力を有している。
ギア2(セカンド) |
---|
両足をポンプのように動かし全身の血液を高速で循環させ、ギア未使用のときより身体能力(特に速力)を飛躍的に上昇させる。使用中は全身が赤くなって体から湯気が立ち上る。ただ、肉体にもかなりの負荷(常人なら心臓が破れる程の負担。ルフィは内臓や血管までゴムになっているため耐えることができる)がかかるため、長時間使い続けると疲労から体が動かせなくなる。また心臓へのも負荷が強いため、寿命を削る危険もある。使用中は技の名前が基本的に『ゴムゴムのJET○○○』と変わる。
第2部以降は覇気を纏わせた技が多い。さらに、瞬時発動も可能となっており、発動の隙も少なくなった。ギア未使用の状態でも高速移動術「剃」が使用可能で、超高速で動くことが可能なため、発動すると上乗せしたことで特に速度がギア未使用のときより何倍にも上昇する。その速度は、エニエス・ロビー編時点で人獣型のルッチの「剃」に匹敵する。
- ゴムゴムのJET銃(ジェットピストル)
超高速で放つ”ゴムゴムの銃”の強化版。
並みの敵なら目視が困難なほどの凄まじい速度で拳を撃ち出し、攻撃が相手に当たった次の瞬間には既に腕が元の位置にまで戻っている。使用する際に狙いを定めるかのように拳を握った方とは反対の腕を相手に向けて突き出すような構えを取る。
新世界編では、軽い武装色の覇気を纏った攻撃でパシフィスタを一撃で破壊し、叩きつけた衝撃で地面が陥没してしまう程にパワーアップしている。
両腕で繰り出す”ゴムゴムのツインJET銃”という技もある。
- ゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)
無数の拳を超高速で繰り出す”ゴムゴムの銃乱打”の強化版。
両腕が消失したかに見えるほどの速度で放った無数の拳を相手に叩き込む。
新世界編では武装色の覇気を併用し、空中から相手に拳を連射する”ゴムゴムの鷹銃乱打(ホークガトリング)”も登場した。
- ゴムゴムのJETスタンプ
足で放つ超高速の”ゴムゴムのスタンプ”の強化版。
新世界編からは”ゴムゴムの銃乱打”で倒した何百m級の怪物「オオムカデ」の倍以上の大きさを一撃で倒してしまう程の威力を誇っており、武装色の覇気を纏い硬化した”ゴムゴムの鷹スタンプ(ホークスタンプ)”も登場した。
- ゴムゴムの火拳銃(レッドホーク)
兄エースの“火拳”を再現した必殺技の一つ。
武装色の覇気を応用させた一撃で、遥か後方に伸ばした腕に武装色の覇気と炎の爆発を伴った拳を相手に叩き込む”ゴムゴムのJET銃弾”の強化版。
文字通り爆発的な破壊力を誇り、エネルギーステロイドを服用によりギア2の攻撃すら通じなくなったホーディ・ジョーンズも意識が吹き飛ばされる程の現状ギア2では最大級の必殺技。
ギア3(サード)別名:「ホネ風船」 |
---|
手の親指から空気を送り込み、手足を膨張させて巨大化させる。ルフィはこれを『巨人族の腕』と称しているが、単なるこけおどしではなく本当にそれに匹敵しうる破壊力を秘めている。加えて、第2部以降はこの状態で更に覇気を纏わせた攻撃が可能で、現在はルフィも成長していため災害級の凄まじい威力にもなり兼ねない。巨大化の影響で攻撃速度が鈍化し、スキが大きくなってしまうのが弱点。また、当初は効果が切れると使用した時間に応じて体が収縮してしまい、その間は実質戦闘不能になってしまうという欠点も抱えていた。第2部以降はこの欠点がなくなている。ギア2と同じく、瞬時発動が可能となっている。技名は『ゴムゴムの巨人の(ギガント)○○○』となる。
- ゴムゴムの巨人の銃(ギガントピストル)
骨風船で巨大化した腕を用いた”ゴムゴムの銃”の強化版。
鋼鉄の扉を一撃でぶち抜くほどの壮絶な破壊力を誇る。
劇場版では、ワポルをこの技で空の遥か彼方まで吹き飛ばしている。
- ゴムゴムの巨人の斧(ギガントアックス)
骨風船で巨大化した足を振り下ろす”ゴムゴムの戦斧”の強化版。
- ゴムゴムの巨人の回転弾(ギガントライフル)
骨風船で巨大化した腕で放つ”ゴムゴムの回転弾”の強化版。
- ゴムゴムの象銃(エレファントガン)
”ゴムゴムの巨人の銃”を更にガスタンクのようなサイズにまで膨らませたうえに武装色の覇気を纏わせることで、さらに威力を増大させている。
300mの小山のような大きさの怪物「巨大なクラーケン」を一撃で気絶させる程の威力を持つが、シャーロット・カタクリには同様の技で普通に叩き返された。
現在はルフィも少しずつ成長している故か、酔った状態の巨大な龍に変身したカイドウを一撃で地面に叩きつける威力を誇っている。
アニメではギア2状態で使用していることもあった。
- ゴムゴムの象銃乱打(エレファントガトリング)
”ゴムゴムの象銃”を連打する。
全力を尽くすと、魚人島の1/2のサイズを誇る「巨大船ノア」を半壊以上にボロボロにできる程の強力な技だが、四皇のカイドウは酒に酔っている半ば、傷一つ負っていない。
- ゴムゴムの灰熊銃(グリズリーマグナム)
ギア3と武装色の覇気を同時に使用した”ゴムゴムの巨人のバズーカ(ギガントバズーカ)”の強化版。巨大化した両腕を後方へ伸ばしながら突進し、その腕が戻って来る勢いを乗せて相手に覇気を纏った両手を叩き付ける。
シーザー・クラウンを鋼鉄製の扉を一撃で崩壊させながら、研究所を越えて、何マイルも遥か遠く離れたタンカーに激突して爆発を起こす程の凄まじい速度で吹き飛ばす威力を持ち、超巨大な石像状態のピーカ(巨大な山ほどの大きさ)の頭部を粉々に吹っ飛ばす程強力だが、攻撃前後の隙が非常に大きく、素早さに定評がある相手にはなかなか当てられない。
- ゴムゴムの雷将象銃(トールエレファントガン)
上空から振り下ろす雷(電気)を帯びた”ゴムゴムの象銃”の強化版。
- ゴムゴムの業火拳銃(レッドロック)
武装色の高度な技術を使用し、巨大化させた腕で放つ”ゴムゴムの火拳銃”の強化版。
その一撃の威力は凄まじく、四皇カイドウを殴り倒し、完全な無防備の彼にダメージを与えられる程。しかし、このときのカイドウは油断していた。
ギア2+ギア3 |
---|
ギア2とギア3を併用した戦闘方法。凄まじい破壊力を誇るが、2つのギアを同時に使用するために肉体的負担が尋常ではない。しかし、新世界編からは肉体的負担は無くなっている模様。
- ゴムゴムの巨人のJET砲弾(ギガントジェットシェル)
並みの敵では目にも留まらぬスピードで骨風船によって巨大化した体を相手にぶつける。
ナイトメアモリアを吹っ飛ばす程の猛烈な威力を誇る。
ギア4(フォース)別名:「筋肉風船⇒弾む男(バウンドマン)、タンクマン、スネイクマン」 |
---|
ルスカイナでの修業を経て体得した新たなギアで、ルフィ唯一の変身形態でもある。
腕から空気を送り込むことで全身の筋肉を膨張させて巨大化する「筋肉風船」となり、更にはその上から全身に武装色の覇気を纏わせる。ゴムの「弾性」や「張力」を武装色の覇気と融合させており、攻撃力や防御力、ゴム体質の特性が本人の基礎戦闘力の高さ・融合した武装色の硬さとゴムの柔らかさがそれぞれ相まって通常の何倍にも強化する。そのため、通常時のルフィではなしえない程の圧倒的な戦闘力を発揮し、七武海や四皇大幹部クラスの強者でも町を破壊しながら何マイルも遠く離れた場所まで飛ばされてしまう。
空気を送る部位と配分によって、
- 純粋且つ圧倒的なパワーで積極的に相手を攻めるギア4状態の”通常技”の強化版である「バウンドマン」
- 敵からの攻撃を起点にして戦うカウンター型で行うギア4状態の”通常技”の強化版である「タンクマン」
- 主に攻撃がカタクリクラスの見聞色で漸く対処できる程の圧倒的な速度でほぼ全方向からの猛攻を可能とする「スネイクマン」
など、それぞれ長所が異なる複数の形態が存在する。いずれも圧倒的な戦闘力を誇るが、発動中は常に覇気を使用し続けている状態であるために肉体的な負担は非常に大きく、あまり長時間は使用出来ない。
また時間切れになると急激に空気が抜けて普段の姿に戻ると覇気を使いすぎていたため、一気に疲労感が押し寄せ、その上約10分間一切の覇気が使用できなくなってしまう。そのため10分を過ぎるとかなり戦闘で不利になるが逃げ回ることは出来るため、10分間戦闘を避けることを選ぶと考えられる。ドレスローザでコリーダコロシアムの面々に頼ったのは彼らが偶然現れたため。頼る人がいなければ自分で頑張る。
- ゴムゴムの猿王銃(コングガン)
「バウンドマン」による技。
腕に拳をめり込ませたまま相手に殴り掛かり、ヒットした瞬間に拳を撃ち出して相手を吹き飛ばすギア4状態の”ゴムゴムの銃弾”の強化版。
軽い拳一つで山を粉々に吹っ飛ばす程の圧倒的な一撃の威力を誇り、ドフラミンゴクラスの戦闘力を有する者でも、よほど頑丈な障害物が存在しなければ、凄まじい速度で遥か遠方へ殴り飛ばされてしまう。
- ゴムゴムの猿王回転弾(コングライフル)
「バウンドマン」による技。
通常の回転弾のギア4版だと思われるがこちらは後方に腕を伸ばすような動作はない。
- ゴムゴムの猿王銃乱打(コングガトリング)
「バウンドマン」による技。
銃乱打のギア4版。龍状態のカイドウに無数の連打を浴びせることで勢いよく地面に叩きつけられる程の威力を持つが乱打後はさすがに覇気の限界が来たようでしばらくダウンした。
- ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)
「バウンドマン」による技。
更に腕に空気を追加してより巨大化させて放つ”ゴムゴムの猿王銃”の強化版。
上空からドフラミンゴを”神誅殺(ゴッドスレッド)”ごと押し潰し、彼を凄まじい速度で地面に打ち落とした衝撃で、ドレスローザの大地を大きく叩き割り、広範囲にわたって宙に舞った多数の砕けた大きな地盤がひっくり返って、彼を複数の地盤ごと落としてしまう程の凄まじい一撃の威力を誇り、”神誅殺”とせめぎ合った際に発生する覇気の圧力は何十マイルはあろうかという遥か遠く離れた海まで届く。
更に空気を限界まで送り込む”ゴムゴムの大大大猿王銃(キングキングキングコングガン)”という最大級の破壊力を誇る技もある(劇場版で使用している)。
- ゴムゴムの犀榴弾砲(リノシュナイダー)
「バウンドマン」による技。
収縮した両足を撃ち出し、ドロップキックを放つ。
ドフラミンゴを中心街から何マイルも遠く離れた「旧王宮のある台地」まで吹き飛ばす威力を持つ。
- ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)
「バウンドマン」による技。
腕を撃ち出して相手を殴り飛ばすギア4状態の”ゴムゴムの銃”の強化版。
ギア4の特性により伸ばした先で軌道を自由に変更する事が可能で、例え相手が上下左右に回避しようとも追撃できる。また、ルフィは伸ばした腕を「大蛇(パイソン)」と呼んでいる。
両腕で放つ”ゴムゴムのダブル大蛇砲”という技もある。
- ゴムゴムの獅子バズーカ(レオ・バズーカ)
「バウンドマン」による技。
両手を腕の中までめり込ませたまま接敵し、ほぼ密着に近い状態で両腕を発射させて相手を強烈に突き飛ばすギア4状態の”ゴムゴムのバズーカ”の強化版。
通常の”ゴムゴムのバズーカ”やその他の派生技、強化技とは違って腕を後方には伸ばさない。
ドフラミンゴが町の建造物を次々とぶち抜きながら吹き飛んでいき、何マイルも離れていると思われる巨大な段丘状の山に大きくめり込ませる程の威力を持っている。
反発力を溜めて筋肉を膨らませた両腕で掌底を放つ”ゴムゴムの獅子王バズーカ(レオ・レックスバズーカ)”という技もある(劇場版で使用している)。
- ゴムゴムの猿王群鴉砲(コングオルガン)
「バウンドマン」による技。
腕を増えたように錯覚させるほどに両腕を細かく振動させ、その状態で広範囲に連続してパンチを放つ”ゴムゴムの猿王銃”の強化版。
全力を尽くすと、四皇のカイドウが複数の建造物を破壊し、何マイルにもわたって大地を大きく削りながら遥か遠方へ吹き飛んでいく程の絶大な威力を誇るが、それでも彼は傷一つ負っていない。
”ゴムゴムの大猿王銃”を無数に放つ”ゴムゴムの大猿王・銃乱打(キングコング・ガトリング)”という技もある(劇場版で使用している)。
- ゴムゴムのキャノンボール
「タンクマン」による技。
相手を腹に呑み込み、反動を利用して凄まじい速度で弾き飛ばすギア4状態の”ゴムゴムの風船”の強化版。
弾く方向に固いものを設置することでそれによる追加ダメージを与えることもできる。
クラッカーがギア4バウンドマンによる攻撃で漸く破壊が可能な程の超硬度のビスケット兵数体と、更に遥か遠方にある建造物や山々などを次々と粉砕しながら凄まじい速度で吹き飛んでいき、彼がホールケーキ城に激突した衝撃で、その城が地震のような揺れを起こす程の一撃の威力を誇る。
- ゴムゴムのJET大蛇砲(ジェットカルヴァリン)
「スネイクマン」による技。
収縮した両腕を”ゴムゴムのJET銃”が更に増強したような超加速で撃ち出す”ゴムゴムの大蛇砲”の強化版。
軌道を変更して再伸長するときの『伸び』の速度が増している。
その速度は未来予知の領域に達する見聞色と凄まじい身体能力を誇るカタクリで漸く対処可能になる程だが、カタクリの武装防御を以てしても、後方へ飛ばされる。
- ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)
「スネイクマン」による技。
収縮した両腕を”ゴムゴムのJET大蛇砲”を相手の四方八方から連打する。
凄まじい速度で連打されるため、カタクリの見聞色と身体能力を以てしても全対処できない。よって、通常の見聞色の覇気の使い手ではギア4スネイクマン状態のルフィの攻撃を打ち破る程の圧倒的なタフさを誇る実力者でないと対処不可能と言える。
- ゴムゴムの王蛇(キング・コブラ)
「スネイクマン」による技。
自身の後方を迂回させた腕を”ゴムゴムのJET大蛇砲”同様の速度で大型化した拳で殴りかかる。五指を握らず蛇の顎のように開いて繰り出している。
アニメ版や映画では腕が黄金のキングコブラに変化する演出がなされた。
その力は覇気が暴発したことも相まった故か、衝突すると鏡世界(ミロワールド)で災害を起こし兼ねない程凄まじく、カタクリの「斬・切・餅(ザン・ギリ・モチ)」と同等の威力を持つ。
- ゴムゴムの蛇龍王砲(ナァーガ・ウルヴァン)
ゲーム海賊無双4オリジナル技。
スネイクマンの状態で捻りを加えた両腕を目一杯伸ばし、渾身の力で叩きつける。
ナイトメア・ルフィ
スリラーバーク編で登場した変身形態の一つ。
モリアの能力によって集められた他人の影100人分を取り込んでなれる姿だが、肌の色が青くなり、目元には大きな隈ができたりするなど、ルフィ自身に多少の悪影響を及ぼしている。また、口調が「~だぜ」と変化していた。
しかし、戦闘力はオーズのコークスクリューパンチを張り手一発で留めたり、モリアですら視認不可能な程の速度を生み出したりするなど、圧倒的な力を発揮する。