マルチタイムフレーム分析入門

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今回は「マルチタイムフレーム(MTF)分析」について書きます。

 

 

マルチタイムフレーム分析とは、長期足〜短期足まで複数の時間のチャートを見て、期待値の高い方向性・エントリーポイントを割り出す分析方法です。

 

 

マルチタイムフレーム分析

 

 

画像のように、時間ごとに複数のチャートを分析するとなると「めんどくさそう」とか「難しそう」と思ってしまいがちですが、そんなことないのでご安心ください。

 

 

しかも、マルチタイムフレーム分析を使いこなすことで、より広い視野でいいポイントを探せるようになるので、トレードの勝率は着実に上がりますからね。

 

 

少なくとも

読者Kさん

いつもエントリーした瞬間に逆行するんだが。なにこれ、モニ●リング??

 

 

みたいトレードは確実に少なくなるでしょう。

 

 

私もはじめはよく原理が分かっていなかったし「めんどくさそう」で避けていたのですが、今にして思えば・・・1秒でも早く手をつけておけばよかった!!!と後悔しています。

 

 

特にデイトレーダーはこれが無ければ勝ち続けていくのは無理、と言っても過言ではないほどの必須のスキルだと思ってます。

 

 

今回の記事では、FXトレーダーさんが避けてしまいがちな「マルチタイムフレーム分析」の基本から「具体的なトレードに落としこむ方法」まで、イチから解説していくので参考にしてみてください。

 

チャートは全て繋がっている!マルチタイムフレームの考え方

 

 

マルチタイムフレーム分析は、自転車のように感覚を掴んじゃえば簡単に使えるのですが、この感覚を掴むまでに、ちょっと取っ付きにくく感じる部分があるんですよね。

 

 

という訳で画像いっぱいで、感覚的にマルチタイムフレーム分析の考え方を解説していきま。

 

 

まず、チャートの日足とか1時間足とか、各時間軸はこのように拡大・縮小していると覚えときましょう。

 

日本地図とチャート画面の比較

 

 

日足のウネウネした流れの、ほんの先っちょを拡大して細かく見たもの = 1時間足

 

 

その1時間足のほんの先っちょを更に拡大して見たもの = 5分足

 

 

こんな感じの関係性になっております。

 

見る時間が短くなるほど、細かい相場の値動きを見ているというわけです。

 

 

長期のローソク足からしたら、短期のローソク足は豆粒みたいなものなんですね。

 

 

ローソク足くん

 

マルチタイムフレーム分析の重要性

 

で、なにが言いたいのかというと1つの時間のチャートからは、その範囲内と解像度でしか相場状況を分析できないということです。

 

 

例えば長期のチャートがレジスタンスライン付近でちょっと長めの陽線を形成したら、短期の5分足とかだと上昇トレンドに見えちゃいますよね。

 

 

ここで短期チャートしか見ずに素直に買いエントリーしたら、レジスタンスラインに阻まれ、すぐに含み損になっちゃったりするのです。

 

長期に阻まれた短期トレンド

 

 

 

逆に、長期の足しか見ないと、細かい値動きが分からないので良いタイミングでポジションを建てられなかったりします。

 

 

日足とかだと、ちょっとしたヒゲでも2,30pipsは軽くある場合が多いので、細かい値動きを無視してエントリーしちゃうと、含み益になるまですごい時間がかかったりします。

 

 

MTFエントリーのタイミング

 

 

 

一方でマルチタイムでチャートを見れるトレーダーは、相場全体の長期的な方向性や伸びしろ(抵抗帯の位置)、そして短期的にはより期待値の高いエントリーポイントやタイミングを割り出すことができるのです。

 

 

初心者さんはこの視点をイチから身につけられると、多くの方のトレード成績がグググーンとアップしていけてます。

 

MT4でマルチタイムフレームの感覚を身につけよう

 

 

実際のチャートをいじってみるのが、一番早くマルチタイムフレームの感覚が身につく方法だと思うので、早速やってみましょう。

 

 

MT4では、先ほどの画像のようにチャートにマルチタイムに機能する図形を書き込めるので、これを使って長期足から短期足まで色々表示させて見てみると感覚が掴みやすくなると思います。

 

 

mt4の図形挿入

 

 

MT4でマルチタイムフレームの感覚を身につける手順!

  1. 上のメニューの「挿入」を選ぶ
  2. 図形を選ぶ
  3. 長方形や円をチャートに描く
  4. 色々な時間軸を見てマルチタイムの感覚を掴む!

 

 

スマホのMT4でもチャート画面から「◯△□」のアイコンをポチッとすると、下の方に図形を選べるところがあるので、そこから描いて見てください。

 

 

特にスマホの方は、表示させられるチャート画面も小さいので短期→長期をみると

 

道場生さん

こんな小さな範囲しか見れていなかったのか!

と驚くことでしょう。

 

 

超短期スキャルピングする方は意味ないかも

 

 

ここまでの話の通り、トレードするのであればマルチタイムでチャートを分析していき、多角的な流れや抵抗帯を把握した上で、どの流れにどっからエントリーすると効果的なのか?

 

 

考えられるようになると、勝率も上がってきます。

 

 

が、しかし。

 

 

1分足・5分足のちっちゃい動きを、サクッと削ぎ落としていく「スキャルピング」はちょっと例外ですかね。

 

 

スキャルイメージ

 

 

そもそも、ちっちゃい動きしか気にしなくても良いし、逆に日足とか見ても解像度の荒い大きな流れしか見れないので、欲しい情報は手に入りにくいですしね。

 

 

いずれにしても私のようなデイトレーダーさんは必要不可欠であると思いますが。

 

マルチタイムフレーム分析で、ベストな戦略を立てよう

 

 

ここまででマルチタイムフレーム 分析はどんなものなのか、どんな役に立つのか、だいたい見えてきたと思います。

 

 

続いてここからは、どうやって分析して、どうトレードに落とし込んでいけばいいのか?マルチタイムフレーム分析の具体的な手順を見ていきましょう。

 

マルチタイムフレーム分析の具体的な手順

 

 

マルチタイムフレーム分析では、主に長期・中期・短期の3つの時間軸をベースに

ステップ1:長期足を見て全体像(方向性・抵抗帯)を確認する
ステップ2:中期足を見て売り買いのシナリオを決める
ステップ3:短期足を見て取引のタイミングを図る

 

 

という感じで、長期足から短期足にむかって相場分析&トレード戦略を考えるのがオススメです。

 

 

もちろんより多くの時間軸を考慮していくことで、トレード戦略の精度を高めることができるようになるため、理想をいえば全ての時間軸の相場状況を確認できることに越したことはありません。

 

 

ただ、さすがにはじめから全部の時間軸を見ていくのは大変なことですし、頭の中も混乱してしまうと思うので、まずは長期・中期・短期の3つの時間軸を自分で決めて、その3つだけをみていけばOKです。

 

 

3つの時間軸を決める

 

 

またマルチタイムフレーム分析では、長期の時間足で相場の方向性がそのまま継続する可能性が高く、その流れに乗っかることが大前提にあります。

 

 

なぜなら相場には「長期の時間足は短期の時間足を包括する」という考え方があるからです。

 

 

時間軸の包括的な関係性

 

 

一般的に大きな時間足は小さな時間足より影響力があると言われています。

 

 

この影響力は、言い換えるなら市場参加者の数ですね。

 

 

たとえば1〜5分足のような短期的なチャートを意識しているのは主に短期的な値動きで利益を上げている「FXトレーダーや機関投資家」といった人たちです。

 

 

ただ、為替相場の市場参加者は必ずしもFXトレーダーのような投資家だけではありません。

 

 

中には自己資金をドル建てで保有している企業の経営者や海外で生計を立てている方なども自分たちと同じようにドルや円、ユーロの動きを追っています。

 

 

こういった方たちは、より長期的な市場の行方を気にすることが多くなるため、週足や月足といった長期足に向かうほど投資家以外の市場参加者からも意識されるようになります。

 

 

そのため為替相場は上位足に向かうほど、相場の流れや節目が意識されやすくなるのです。

 

 

なのでマルチタイムフレーム分析では、より影響力の高い上位足の流れを重視していきます。

 

 

もちろん相場状況によっては、先に中期足や短期足を軸に戦略を組み立てることもありますが、これは慣れてきてから取り入れていけばOKです。

 

 

これからマルチタイムフレーム分析を取り入れる方は、ヌケモレなく「期待値の高いトレード戦略」が立てられるようになることが重要なので、まずは長期足→中期足→短期足の順番に見ていきましょう。

 

トレードスタイルごとの最適な時間軸の選び方

 

 

またマルチタイムフレーム分析をおこなうときには、どの時間軸を見ればいいのですか?といったご質問をよくいただきます。

 

 

MT4を使用している場合には確認できる時間足は、月足・週足・日足・4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足といろんな種類があるのではじめは迷ってしまうと思いますが、個人的にはそれぞれのトレードスタイルに合わせた時間軸を見ていくのがいいんじゃないかと思います。

 

 

トレードスタイル 長期 中期 短期
スキャル気味のデイトレ 1 or 4時間足 15 or 30分足 1 or 5分足
デイトレーダー 日足 1 or 4時間足 5 or 15分足
デイ〜スイング 日足 or 週足 4時間足 15 or 30分足

 

 

特に時間軸選びに正解があるわけではありませんが、マルチタイムフレーム分析では、長期足のローソク足1本分の時間くらいポジションをキープすることで、ようやく長期足の相場の流れに乗っかるという恩恵・アドバンテージを享受する事ができます。

 

 

そのため、目安としてポジションの保有時間(=トレードスタイル)によって、確認する上位足の時間軸を変えていくのがいいと思います。

 

 

こういった感じでトレードスタイル別にマルチタイムフレーム分析の組み合わせを考える事ができるので、その時の相場状況やご自身のトレードスタイルに合わせて、しっくりくる組み合わせを探してみましょう。

 

各ステップごとのマルチタイムフレーム分析のコツ

 

マルチタイムフレーム分析の大まかな流れは見えてきたと思うんで、あとは長期足〜短期足までの各ステップごとの役割、気をつけるべきチェックポイントやコツをまとめて、本日の授業をお終いにします。

 

マルチタイムフレーム分析のイメージ

 

長期足では相場全体像を把握し目線・方向性を決める

 

マルチタイムフレーム分析では、長期足の相場状況から「これから上or下のどちらに相場が展開される可能性が高いか」を割り出し、その流れに乗っかっていくことで、期待値の高いトレードに近づきます。

 

 

そのため長期足の時間軸では、主に相場環境の全体像を把握して、相場の目線や方向性を決めていきます。

 

 

相場全体の方向性を定める時に、注目したいのが「目先の節目」です。

 

 

 

節目というのは、レジスタンス・サポートラインなどの相場展開が変わりやすいポイントのことですね。

 

 

いくつか例をあげると以下のようなものがあります。

 

相場状況ごとの節目

 

 

上位足の相場状況がこのような相場の節目に到達するまで価格がどのような展開をするか、シナリオを立てることで、相場全体の方向性を見定めていくことができるようになります。

 

 

大まかな方向性が定められたら、続いてより細かいトレードのシナリオを中期足で立てていきます。

 

 

ネクストステップ

 

中期足では、エントリーのシナリオを立てる

 

 

狙っていく方向性が定まったら、その流れの中で具体的にどこからポジションを持つか、中期足で「トレードのシナリオ」を立てていきます。

 

 

もちろん長期足の節目までの伸びしろや方向性が明確であれば、基本的にその方向に沿ってポジションを建てるだけでも優位性の高いトレードになるでしょう。

 

 

高値掴み・安値掴み

 

 

ただ、むやみに上がっているから、という理由だけでポジションを建てると、買った瞬間に下がってしまったり、逆に急速に下がった直後にエントリーしてポジションを建てた瞬間に上がってしまう・・・ということにもなりかねません。

 

 

いわゆる高値掴み・安値掴みに陥ってしまうというわけです。

 

 

そのためエントリー後に抱える含み損リスクを最小限に抑えるため、中期足でより詳細なエントリーポイントを定めていきます。

 

 

エントリーポイントを絞り込むコツとして、注目したいのが「相場状況」です。

 

 

主な相場状況として、トレンド相場・レンジ相場などに分けることができますが、各相場状況ごとに「一定の法則」や「値動きの癖」があり、価格が一時的に押さえられるポイントがあります。

 

 

・トレンド相場:「押し目・戻り目」
・レンジ相場:「高値ゾーン・安値ゾーン」

 

 

そのため相場状況やその値動きの癖を正確に捉えることができると、おのずとエントリーポイントが絞れていくのです。

 

 

そして最終的なエントリータイミングを図るため、短期足を確認していきます。

 

マルチタイムフレーム

 

短期足では、ベストなエントリータイミングを図る

 

 

短期足では、詳細なエントリータイミングを図っていきます。

 

 

中期足でエントリーポイントを絞るところまでいけましたが、必ずしもそこで反発してくれるとは限りません。

 

 

100%反発する確証があるわけではないですし、相場状況によってはそのまま突き抜けてしまうこともあります。

 

 

そこでさらに一歩踏み込んだ判断をするために、短期足でエントリーのタイミングを見極めていきます。

 

 

抵抗帯

 

 

エントリーのタイミングを図る上で大事なことは、「勢いの良い戻しの勢いが抑えられ、かつ狙った方向に勢いが出ていきそうなところ」を狙っていくことです。

 

 

エントリータイミングとして狙っているポイントは、ほとんどの場合に抵抗帯といって売りたい人(下落してほしい人)、買いたい人(上昇してほしい人)の思惑が交差しているポイントとなっています。

 

 

そのため大抵の場合には価格がもみ合い、どちらかの勝負がついた時にはじめて、「見立て通りに反発するor見立てが外れて逆行する」という値動きが起こります。

 

 

そのため「下落の勢い VS 上昇の勢い」の勝負がついたなってポイントまで待ち、後乗りでエントリーしてくことで、エントリーの成功率をアップさせることができるわけ訳です。

 

 

このようにマルチタイムフレーム分析では、各時間軸ごとに上位足から下位足にむかって順番に分析していくことで、誰でもより優位性の高い方向性・エントリーポイントを割り出すことができるようになります。

 

まとめ

 

マルチタイムフレーム分析を正しく活用することができると、複数の時間軸の相場状況から「より期待値の高い方向」「ベストなタイミング」でのポジション取りが可能になるため、1つの時間足のチャート画面だけでトレードするよりも、『圧倒的』にエントリー&決済の精度が高まります。

 

 

ということで、今回は「マルチタイムフレーム分析」についてまとめてみました。

 

 

やっぱりマルチタイムフレーム分析って、いろんな時間軸を見なくちゃいけなかったり、時間軸の関係性を頭の中でイメージできるようになるまで時間が掛かるものなるので、どうにも手が出しにくく、ついつい勉強するのを避けて通りがちなジャンルだと思います。

 

 

実際私もめんどくさがりな性格が災いし、はじめは1つのチャート画面に固執しちゃって、血迷う時期もありましたが(笑)

 

 

そんな回り道をしたところで資金と時間を無駄にしただけだったので、ぜひ読者の皆さんは勇気を持ってマルチタイムフレーム分析をトレードに取り入れてもらえたらと思います。