トルコリラ暴落 デフォルト不可避か

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トルコリラが一時1ドル7.37リラまで値下がりするなど、売りに拍車がかかっています。

 

【ドル/トルコリラ】
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トルコリラは2017年の水準から半値になるなど大暴落しているわけですが、これは外貨準備高が不足していることが要因です。

 

【トルコ:外貨準備高】
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トルコの外貨準備高はコロナショック前の約760億ドルから、6月は約460億ドルと4割り減少するなど、外貨準備高が枯渇しつつあります。

 

そもそも外貨準備とは、中央銀行が為替安定化のために準備しておく外貨のことで、外貨準備の保有量を外貨準備高と言います。

 

たとえば、トルコから資金が流出し、米国にその資金が流入すれば、為替はリラ安ドル高に振れます。

 

 

リラ安が加速すれば、トルコの輸入物価は上昇し、インフレが加速してしまいますから、トルコ中銀は準備しておいた外貨(外貨準備)でドル売リラ買いの為替介入をすることで、リラ安に歯止めをかけるわけです。

 

 

しかし、外貨準備が枯渇してしまえばリラ買いをすることができなくなりますから、リラの暴落に歯止めが掛かりません。

 

 

リラが暴落すればインフレ率が大暴騰してハイパーインフレになるほか、ドル建て債務の返済が困難になりますから、デフォルト(債務不履行)に陥ります。

 

そこで、トルコは主要産業である観光業などでドルを稼がなければならないのですが、コロナ禍の中ではそれは難しいです。

 

そのため、IMF(国際通貨基金)に支援を要請して、救済してもらうほかありません。

 

 

ところが、エルドアン大統領はIMFによる緊縮財政を嫌っていますから、それも難しいです。

 

また、通常、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れるものなので、リラの流出が続いているのなら、トルコは金利を引き上げて流出に歯止めをかけなければなりません。

 

 

しかし、利上げすることもエルドアン大統領が拒否しているので、トルコの経済危機は深刻化するばかりで、打開策はありません。