「世界経済の終わり」に備えた逃避資金は逆流か

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中国商務省が発表した米中追加関税を巡る「段階的撤廃の合意」はやはり中国の虚言だったようです。

トランプ大統領は「中国は撤回を望むだろうが、私は何にも同意していない」とし、「中国は関税撤回を望むだろうが、完全な撤回ではない。私がそれに応じないことを中国は知っているからだ。私は何も合意していない」と記者団に話しました。

 

 

また、ナバロ米大統領補佐官は「”段階撤廃で合意”という情報は、記者が中国のプロパガンダに踊らされただけ」とし、「(記者は)匿名筋の情報に頼るのではなく、トランプ大統領とライトハイザー通商代表部代表のコメントのみを取るべき」と述べています。

 

 

こうした貿易戦争を巡る楽観論が後退したことで、株式市場は値を下げる場面がありましたが、ペンス米副大統領の首席補佐官マーク・ショート氏がCNBCの取材に対して、「第1段階の合意は年末までに調印できるとかなり楽観的に考えている」と表明したことで株式市場は持ち直しました。

 

 

一方で、これまで「世界経済の終わり」に備えて金や国債などに向けられた投資資金は再び下落に転じました。

 

【米2年債利回り:週足】

 

 

米二年債利回りは1.68%と、200週移動平均線の1.69%に接近しています。

 

ただし、政策金利が1.50~1.75%であることを考えると、ここからさらに上がるというよりは、経済指標を見極めるようにして方向感の乏しい展開が続くと思います。

 

【金先物価格:日足】

 

金利低下の恩恵を受けやすい金先物価格は1462.90ドルとサポートラインの1465.00ドルを割り込みました。

 

株高の勢いが強いことや金利が底堅いことを考えると、200日移動平均線の1392.58ドルまで下落する公算が大きいです。

 

【ヴァンエック・金鉱株・ETF(GDX)】

 

 

また、金鉱株ETFのGDXもサポートラインを割り込んでいます。

 

ターゲットは200日移動平均線の24.77ドルですが、場合によってはそれを割り込むことも予想されます。

このように、「世界経済の終わり」に賭けた投資資金は逆流の兆しを見せています。

 

とはいえ、世界経済の成長鈍化に歯止めが掛からないことに加えて、来年の大統領選挙以降、貿易戦争が一段と激しくなることが想定されていることから、今回の下落は一時的な調整局面に過ぎず、金と金鉱株の強気相場は続くと思います。

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