利上げ打ち止め予想もドル高トレンドは変わらないのか

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デューク大学のCFOグローバル・ビジネス・アウトルックの調査によると、米企業のCFO(最高財務責任者)のおよそ半数が2019年末までに米経済がリセッション(景気後退)入りすると予想しているんだとか。

また、2020年末までには、8割以上のCFOがリセッション入りするとの見方を示しているとのこと。

さらに、ウォールストリート・ジャーナルによる世論調査によれば、来年の米経済が悪化すると答えた人は全体の33%と、改善すると答えた28%を上回りました。

 

ちなみに、悪化が改善を上回ったのは、13年10月以来およそ5年ぶりのことです。

当時、政治的混乱で一部の政府機関が閉鎖され、株式市場が乱高下したことなどが背景にあるわけですが、今回も足元で株式市場が乱高下していることに加えて、メキシコとの国境の壁建設費用を巡って、一部の政府機関が閉鎖されるのでは?との懸念が高まっています。

さて、悲観論が台頭する中、市場が織り込む19年の利上げ回数はわずか0~1回と、利上げの打ち止めが予想されていることで、為替は円高に動くのでは?との見方が広がりつつあります。

 

【市場が織り込む19年の利上げ回数】

 

市場は81.6%の確率で二回以上の利上げは「無い」とし、金利は中立金利に近づきつつあると考えているようです。

しかし、過去を振り返れば、市場が予想する利上げ回数と実際にFRBが実施した利上げ回数は必ずしも一致せず、多くの場合で予想を外してきました。

 

具体的な例を挙げれば、2015年以降、市場参加者らは3~4回の利上げを予想していましたが、結果は15年1回、16年1回と予想を大きく下回りました。

 

 

また、17年と18年は予想をやや上回ったことを考えれば、19年も予想に一致すると考えるのは不自然です。

ちなみに、予想と結果が大きく乖離すれば、為替は大きく動きかねません。

 

 

なぜなら、為替は金利差で動く傾向があるからです。

 

そもそも、世界の投資マネーは相対的に金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあるため、米国がズンズンと追加の利上げに踏み切れば、他国との金利差が拡大するので、世界の投資マネーはドル買いに動きます。

 

ただし、予想に反して追加の利上げが見込めないのなら、投資家らは買われすぎたドルを売らざるを得なくなります。

 

 

しかし、現在のドル円相場は113円台半ばと、これまでとほとんど変わっていないことから、為替市場は将来の金利水準をそれほど変えていないことがわかります。

 

つまり、今回も市場が織り込む金利水準は間違っている可能性があり、好調な経済指標と株高を追い風に、FRBは来年二回以上の利上げを実施し、ドル高トレンドは継続すると考えられます。

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