為替のアノマリー

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年内も残り僅かになった今日このごろ。

皆さんは、着々と大掃除やら年賀状の準備やら進められていると思います。

いよいよ年末本番といった感じですね。

本日は、「アノマリー」について紹介しようと思います。

アノマリーというのは、理論的な根拠はないけど何故かその通りになることが多い、という法則のようなモノです。

 

言ってしまえば「相場のジンクス」みたいなものですね。

為替で言うと「8月はボラが下がりやすい」とか「ゴトー日になると円安になりやすい」というのが有名です(。

「ジブリが放送されるとドル円が暴落する」なんてのもありますw

ただ、実際のところ明確な根拠がなく「そのような傾向がある」というだけなので、「根も葉もない噂」と混同されることも多いです。

 

そのため、昔私がそうだったように「根拠が無い」という理由から切り捨ててしまう人もいると思います。

 

しかし。

アノマリーというのは「根拠は無いけど統計的に見て確率が高いもののことなので、ある程度の信憑性はあるのです。

 

また、ネットや参考書で紹介されているアノマリーの多くは株式が対象になっていますが、株式と連動性のある為替市場でもアノマリーを知っておいて損はないと思います。

ファンダメンタルズほど取引に役立てられるわけではありませんが、「こういう時はこう動きやすい」という予備知識を持っているとチャートの見方も変わってきますし、TVやネットで経済のニュースを見るのが楽しくなってきますよ。

 

為替&株式のアノマリーを紹介していきます。

全部を紹介仕切る事はできませんが、質問が多い「季節ごとのアノマリー」にフォーカスしてじっくりコトコト紹介していきますよ。

 

投資の予備知識として是非蓄えていってください。

 

 

1月

 

1月には、ドル円のレートが「その年の高値になりやすい」というアノマリーがあります。
というのも、アメリカの多くの企業が11月か12月決算なので、その時期は「外貨で得た利益をドルに替える(外貨売り・ドル買い)」動きが活発になりドル高になりやすくなるからです。

 

なので、「1月になった頃には高値を付けている」ことが多いみたいですね。

また11月、12月が決算になるのであれば、もちろん1月が年度初めになりますよね。

 

ですので、1月に新しく海外投資をするために外貨を買う企業も多くなるわけです。

「1月になるとドル円の為替レートは大きく動きやすい」というアノマリーがあるのも、こういった理由です。
上記2つのアノマリーをまとめると、

 

前年度末の決済(11月、12月)で「外貨売り/ドル買い=ドル高」になったあと、新年度(1月)に「外貨買い/ドル売り=ドル安」が進行する。

 

その結果、「1月のドル円レートはその年の高値になりやすくなり、大きく動きやすくなる」ということですね。

 

 

ただ、正月シーズン(1月1日〜4日)は薄商いとなりボラティリティが低くなりやすいです。

国によっては年初から動き出すこともあるみたいですが、、、、まぁ正月はゆっくりしたいですよね。

 

2〜3月

 

2~3月は日本企業のレパトリ(レパトリエーション)の季節です。

レパトリとは、一般企業が海外市場で稼いだ利益を国内通貨に両替することを言います。

日本企業の場合、多くが3月末を本決算にしているので、2月から3月初旬にかけて海外資金を日本円に移す動きが強くなるわけです。

基本的に外貨が売られ円が買われるので、円高の要因になります。

しかし、同時に海外の投資家や機関投資家たちが日本株を多く買い付けるのも3月とされています。

 

投資家の間では「日本株買い・円売り」というのがメジャーな運用方法になっているので、これが円安の要因になります。

このように、3月は「円高要因・円安要因」といった相反する投資行動が交錯するために、一年で最も為替レートが激しく動くというアノマリーがあります。

ただ、どのように動くのかはわからないので「良くも悪くも3月はボラティリティが高くなる」って感じですね。

 

 

 

4月

 

4月になると日本企業の多くでは年度初めとなります。

なので、予算が決まった機関投資家や企業・銀行が新たなポジション(外貨買い/円売り)を持ち始めたり、2〜3月に続き日本株が買われたりするので、円安になりやすくなります。

また、ゴールデンウィークになると日本人が海外旅行へ行く(両替:外貨買い/円売り)ようになるので、これもまた円安を後押しするみたいですね。

一方、キリスト教徒にとって大きなイベントである4月のイースター休暇は、相場の流動性を低下させる(ボラが下がる)要因になりやすいです。

 

海外の金融機関の多くが休暇になり、市場規模の多い国の売買が減るためですね。

 

 

5月

 

5月には「Sell in May(セル・イン・メイ)」と呼ばれるアノマリーがあります。

 

これは、アメリカの株式市場で広がった格言で、正しくは
「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day. 」

〜5月に株を売って市場から離れなさい。そして、セント・レジャー・デイ(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな〜

というらしいです。

 

要は、「流動性が低下する6〜9月になる前に、今持っているポジションを整理しちゃいなさい」ということです。

 

欧米では6月から9月にかけてバカンスシーズンになり、市場参加者が減ってしまいますからね。

なので、この時期になると「NYダウが下がる」という傾向があり、そこから周りに回って「ドル円が下がる」こともあるみたいです。

 

 

6月〜9月

 

この時期は、欧米で夏休みを取るファンドや企業が多く、市場の流動性が下がる傾向があります。

 

「夏枯れ相場」というアノマリーが有名ですね。

時期は国によって異なるようですが、だいたい6月中旬〜9月上旬の間は海外の企業や投資家たちが長期休暇を取るみたいです。

 

ただ、この時期を狙ってトレードするヘッジファンドもいるようなので、トレードができないほどボラティリティが下がるわけではありません。

また、9月末には日本企業が半期決算を確定する為に、海外の利益を日本円へ移動させる「レパトリエーション」が行われます。

 

これは3月末と一緒で、円高の要因となりやすいです。

 

 

10月

 

株式では「10月効果」と呼ばれるほど、10月に入ると市場が荒れる傾向があるようです。

 

というのも、10月の前後の月「9月」「11月」は、それぞれ「9月:国内企業の半期決算」「11月:海外企業の年度末決算」があるため、それを判断材料に取引する投資家が多いためです。

また、過去に米国株の大暴落を記録した「暗黒の木曜日(Black Thursday)」「暗黒の月曜日(Black Monday)」も10月に発生しておりますし、その他歴史的に大幅な下落を記録するのも10月が多いみたいですね。

株式は為替とも連動性があるので、米国株安になればドル安になりますし、日本株安になれば円高(※)になります。

なので、為替市場においても少なからず「10月効果」が現れるということですね。

【※日本株と円の関係は他国と違い、株安になれば円高、株高になれば円安になります】

 

 

11月〜12月

 

11月くらいから為替市場の流動性は低下し始める傾向があります。

 

これは、12月が決済となる海外の企業や機関投資家たちが、年初(1月〜3月)から始めた取引の収益を確定し始めると同時に、新たな取引をしなくなるからですね。

アメリカでは、毎年11月第4週目にサンクスギビングデー(感謝祭)という祝日があり、この日の前後は市場が休みになるのも影響しているみたいです。

また、12月後半のクリスマスシーズンには欧米人が揃って休暇に入る為、相場の流動性が1段と低下する傾向があります。

 

これは「クリスマス休暇」と呼ばれ、キリスト教徒が多い欧米人にとっては超重要らしく、機関投資家や銀行なども休みになり、さらには電車も運休してしまうらしいです。

日本に住んでいるとちょっと考えにくいですが、、、、「文化の違い」ですね。

 

 

それと、12月には海外企業が「決算の為に自国通貨を買う」レパトリエーションも行います。

 

3月末、9月末に国内企業が決算の為に円を買うのと一緒ですね。

 

なので、円が売られやすい時期となり円安の要因になります。

 

さて

今回は普段あまりブログでは取り上げない「季節ごとのアノマリー」について紹介してみました。

私自身、そこまで気にするわけではないのですが、「統計的に見て確率が高い」というのは事実なので、コレはコレで知っておいて損はないと思います。

 

「こういう時はこう動くことが多い」という予備知識があると、TVやネットで経済ニュースを見るのが面白くなってきますからね。

 

「投資家の予備知識」として頭の片隅にでも入れておいてください。

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